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闇に光る妖魔 アサギをよぶ声

森川成美

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784036358403
ISBN 10 : 4036358405
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

十二歳になったヤヒコは、父から「この国にないものを探してこい」と一人旅を命じられる。祖母のアサギも十二歳になったとき旅に出ていた。一方、高い城壁でかこまれた少女ユンの町は、戦で貧困にあえいでいた。ユンは、弓を作る工人である父とともに、「夢の国」とよばれる開拓地への移住を決意する。ヤヒコとユン、二人の若者の行く手に待つものは?小学校高学年から。

【著者紹介】
森川成美 : 「アオダイショウの日々」で、第十八回小川未明文学賞優秀賞、『マレスケの虹』(小峰書店)で、第四十三回日本児童文芸家協会賞受賞

スカイエマ : 児童書・文芸書の装画や挿絵、新聞・雑誌の挿絵などを幅広く手がける。第四十六回講談社出版文化賞さし絵賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • りー

    「人というものは、なかなか動かないものよ。新しいことがいいことは知っていても、古いものがだめなことはわかっていても、少しの者がちょっと動いたぐらいでは、変わりはしない。でもいくつかが同時に動き、かたまりになって一つの方向へむかえば、大きな川の流れとなる。そして、その流れはだれにも止められない。」渡来人ナータの視点が面白かった。アサギの孫世代のお話で、三つの村は集まって国になり、激しく対立しだしている。そう、こんな風に物事が急に変わったのだろう。弥生時代末期の日本を想像しながら楽しんだ。

  • みよちゃん

    アサギシリーズの後日談?アサギの孫の時代。縄文時代から弥生時代になりつつあるが、登場人物はシリーズの中の面影や伝承されてきたもの、村づくりに必要なもの、人間の成長する過程などが描かれている。声が鍵に。

  • ぽけっとももんが

    アサギの孫であるヤヒコの成長物語。壮大な歴史絵巻になるのだね、きっと。このタイトルはキャッチーなようで特に何も象徴していない。他に何かなかったのかなぁ。妖魔の正体やその退治に主眼を置いた話ではないのだから。しかしシュー様に関してはちゃんとそれが伏線になるんでしょうね。新天地、理想郷を求めたにしては詰めが甘いというかそもそも詰めてすらいないというか。そこちゃんと辻褄あわせて説明が欲しい。文句言いつつ、スカイエマ氏のふんだんなイラストを満喫。

  • joyjoy

    「この男は、とてもいい顔をしていると、ヤヒコは思った。 賢そうだ。それに、ようすがすがすがしい。満ちたりている感じがする」。あきらめることを知っているユンの父さんは、どんな状況でも満ちたりた気持ちで手を動かせるのかもしれないな。

  • NOYUKI

    アサギを呼ぶ声の後日譚。面白かったー!ナータ!無事でよかった。苦労したのねえ。その上でのこのセリフ。「人にはね、損得ぬきでしなければならないときというのが、あるのよ」素敵ー。12歳のヤヒコとユンの言葉が通じない上でのロマンスも素敵。ヤヒコはあまったれのボンボンかもしれないけど、本質がわかるいい子だ。大切な時に聞こえるという〈声〉の正体を見つけたのだから。「形だけでも笑え」もいいなあ。タイトルは、ちょっと取ってつけたみたいであんまりそぐわないけど、面白かった!そして、やっぱりスカイエマの絵はいい!

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