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海軍工員記 戦時下の佐世保海軍工廠

森岡諦善

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784769824886
ISBN 10 : 4769824882
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2006
Japan

Content Description

最前線の兵器増産の要請に応えるため、佐世保工廠に通う五万六千の工員たちは夜を日に継いで働いた。太平洋戦争末期、臨時工の徴用令状を受けとった一市民が『戦うからには勝たねばならぬ』という素朴な思いを秘めて、汗と油にまみれた勤労動員の日々。佐世保市の象徴であり誇りだった海軍工廠の最後の日を綴る。

目次 : 第1章 応徴(部長面接/ 大野海軍工員宿舎/ 朝食 ほか)/ 第2章 戦闘(戦闘開始/ 感激の慰問状/ 人、人、人と糞の山 ほか)/ 第3章 停戦(最後には勝つ/ 嗚呼、停戦/ 整理・袂別 ほか)

【著者紹介】
森岡諦善 : 1910年、広島県生まれ。1933年、京都仏教専門学校卒業。長崎県北松浦郡小値賀町、浄土宗善福寺の住職となる。1983年、保護司として社会福祉に貢献、長崎県知事表彰される。1986年、歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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光人社NF文庫より、太平洋戦争を生き抜いた...

投稿日:2009/11/21 (土)

光人社NF文庫より、太平洋戦争を生き抜いた人によるノンフィクション。住職である筆者が、敗戦間近の昭和19年6月に徴用された海軍工場での生活について、日記をもとにして書かれている。戦記というと、ふつう戦闘員によるものが多く、私もそのようなものしか読んだことがなかったが、それらには敗戦間近になると飛行機がない、性能が劣るなどの記述が多かったので、飛行機・艦船を製造する立場の人々の生活や考え方が知りたく購入した。筆者の仕事は、主として艦船の推進機(スクリュー?)の損傷・腐食具合を記録し、修理もしくは交換の目安とすることであり、私の意図した内容とは少し異なる。しかし、応酬されてきた女学生とのふれあいや、修理される船の数が減ってきたことから敗戦を予感するところなど興味深く読んだ。本来住職である筆者ならではとして、終戦後に自殺した工場主任にお経をあげるエピソードが心に残る。

hk さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ide

    戦争末期の佐世保海軍工廠の様子がわかる。きちんと損傷記録を残す反面、無計画に増員して効率が悪くなったり、仕事が無くて民生品を作ったり。軽妙に記述されているところも多く、なかなか面白い。

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