Books

文化冷戦と知の展開 アメリカの戦略・東アジアの論理

森口由香

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784814004379
ISBN 10 : 4814004370
Format
Books
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

冷戦下、アメリカの文化外交戦略は、アカデミアで生産される純粋科学や工学などの体系的学知、そしてジャーナリズム専門職に必要な知にも及んだ。その結果形成された「学知」「専門知」は冷戦後も長く東アジアで支配的位置を占め、今日に至る。知のヘゲモニーをめぐる現場は国際政治と無縁ではなく、特に「熱戦」下の分裂状態にある東アジアでは多様な主体が複雑な道を辿った。そこには知の供給者/受容者という二項による見立てや、ナショナルな枠組みでは捉えられない、ダイナミックな実態があった。日・米・中・韓・台湾の研究者があぶり出す、新しい冷戦史。

目次 : 第1部 地域研究(冷戦下台湾の中国研究とアメリカ―フォード財団による中央研究院近代史研究所支援/ 冷戦中の協働―1945〜1960年のアメリカにおける日本学/ 1960年代の日米間における「近代化」論争―箱根会議における価値体系と歴史認識をめぐる断層 ほか)/ 第2部 科学技術(中国の原子力研究の萌芽―内戦と冷戦の間で/ ミシガン記念フェニックス・プロジェクトと台湾―アメリカの公立大学による対外原子力技術援助/ 黄昏の帝国の科学知―脱植民地化時代の英国の原子力外交 ほか)/ 第3部 ジャーナリズム(米援、台湾のジャーナリズム教育、そして中国系ジャーナリストのトランスナショナル・ネットワーク/ 冷戦期香港のジャーナリズム・コミュニケーション教育の形成とアメリカ/ 冷戦期米国の教育交流プログラムと韓国ジャーナリズムのアメリカ化 ほか)

【著者紹介】
森口(土屋)由香 : 京都大学大学院人間・環境学研究科教授。博士(アメリカ研究)。専門はアメリカ研究、冷戦史、日米関係史

川島真 : 東京大学大学院総合文化研究科教授。博士(文学)。専門は東アジア政治外交史、中国近現代史、国際政治史

小林聡明 : 日本大学法学部准教授。博士(社会学)。専門は東アジア国際政治史・メディア史、朝鮮半島地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • BLACK無糖好き

    日・米・中・韓・台湾の研究者による冷戦初期の東アジアでの「学知」「専門知」に関する共同研究。地域研究、科学技術、ジャーナリズムの異なる分野でアメリカと東アジアの相互関係を検討。◇中国の国民党と共産党のあいだでの、原子力研究関連人材の争奪戦に纏わる佐藤論文は興味深いものがある。また、1960年代の日米間における近代化論争を扱った藤岡論文も読み応えあり。特に日本の近代化を日米で議論した箱根会議から、民主主義をはじめとする価値体系と、歴史認識をめぐる断層を浮かび上がらせる展開は引き込まれた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items