バブルの王様 森下安道 日本を操った地下金融

森功

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093801249
ISBN 10 : 409380124X
フォーマット
出版社
発行年月
2022年11月
日本
追加情報
:
362p;20

内容詳細

トランプタワーを買い占めた日本人。「イトマン事件」はじめあらゆるバブル経済事件で暗躍し、ただひとり生き残った男と狂乱の時代を描く傑作評伝!

目次 : マムシの鬼録/ 赤貧時代/ 仕立て屋から街金へ/ 成り上がり/ 「アイチ」ビジネス/ 巨万の富/ 事件と裏社会の交差点/ 絵画ビジネス/ つわものたちの夢のあと/ 戦後最大の経済事件/ 泡沫景気の終焉/ 生き残ったマムシの財産

【著者紹介】
森功 : 1961年福岡県生まれ。岡山大学文学部卒。新潮社勤務などを経て2003年よりフリーに。2018年、『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』(文藝春秋)で「大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション」大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    バブル期の経済事件を支えたのが森下安道氏という地下水脈だとわかる。貸金業、ゴルフ場、絵画ビジネスなどで暗躍する森下氏の異名は「マムシの森下」「企業の葬儀屋」「アングラ経済の帝王」。何十億円という金が簡単に動き、政治家・政商・財界人・暴力団などの関係者が次々と実名で登場するドラマは、何とも殺伐としていて、読みながら気が滅入ってくる。ノンフィクション作品では、登場人物の人間性に感情移入することが多いのだが、ここにあるのは金と欲望だけ。人の温もりを一切感じない。それほどまでに狂った時代だったということなんだ。

  • よしたけ さん

    バブルに街金融帝王として君臨したアイチ元会長の評伝で、当時温度感を知るに有用。愛知県片田舎から成上がり、当時の金脈を裏で支えた同氏影響力は絶大。海外旅行で数千万円を消費し、田園調布などの高級住宅街に邸宅を有し、有名絵画を買い漁り、政治家に資金提供し...当時の日本勢いに鑑みれば、影響力は現日本起業家とは比ぶべくもない。他方、不動産や絵画の価値は右肩上がり、ゴルフ場開けば預託金がじゃぶじゃぶ集まる当時。一度金と人脈を手に入れれば、資産を増やす難易度は格段に低かっただろう。だからこそバブルは弾けたのだが...

  • うつしみ さん

    貸金業でバブル期に莫大な財をなした森下安道氏の生涯を描く。政財界、暴力団、トランプに至るまで人脈の広さがすごい。単に時流に乗ったというだけでなく人望のあった人物なんだろう。ゴルフ場に自家用ヘリで移動し、妻は4人いてそれぞれに豪邸を与え..金に糸目をつけずにどうのこうのした話は枚挙に暇がないが、だんだん胸焼けがしてくる。この頃の成功者の物欲の一つの極致は絵画だった様で、本人を含め多数のバブル紳士達が名画を買い漁っている。我々世代にはない強さを感じるものの、こんな風になりたいかと言われると違うなと感じた。

  • みさと さん

    「マムシ」と呼ばれたバブルの王様、森下安道。愛知県の片田舎の貧しい家に生まれ、終戦後間もなく東京に上り、洋服店勤めから金融業に転じ、アイチを率いて一代で街金融の帝王となった。戦後混乱期、高度成長期、バブル絶頂期に巨万の富を築き政官財の主要金主として君臨、バブル崩壊と共に一時は財産を失うもののしぶとく復活した男の波乱の生涯。企業相手の手形貸し出し、不動産取引、ゴルフ場開発、絵画取引などすべての事業で豪腕を振るった森下、彼と手を組んだバブル紳士や暴力団関係者たちの関係したイトマン事件など、経済事件の裏側。

  • ほととぎす@nekohototogisu さん

    実質的な一夫多妻制を築いていた森下が、4人の妻と子供達と旨くやっていて信頼関係があった事。これがバブル崩壊で会社を倒産させ、一度全て自分の財産を失ったにもかかわらず、その後復活できた1番の理由ではなかろうか。 全体的には、バブル時代の政財界、裏社会も含めて、怪しい経済事件の背後には金主としての森下がいるって話でお腹一杯。

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森功

1961年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、「週刊新潮」編集部などを経て、独立。2008年、09年に編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞。18年に『悪だくみ「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞受賞(本データは

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