聖子 新宿の文壇BAR「風紋」の女主人

森まゆみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784750517094
ISBN 10 : 4750517097
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
304p;20

内容詳細

アナキストの画家の娘として生まれ、宮嶋資夫、辻潤らを間近に育ち、戦後、太宰治の「メリイクリスマス」のモデルとなり、生き抜くためにバーを切り盛りする。そのバー「風紋」は多くの文化人、文学者、映画人、出版人を惹きつけた。誰も特別扱いしない無欲で無私な人柄から生まれたアジール。檀一雄、竹内好、古田晁、浦山桐郎、粕谷一希、勅使河原宏…綺羅星のごとく集う人々との交友録であり、力強く生きたひとりの女性の人生の記録。

目次 : 第1部 戦前篇(林倭衛、画家を目指す/ 出獄の日のO氏/ 林倭衛、クライスト号でフランスへ/ 大杉栄、パリに現れる/ セザンヌのアトリエ、エクス・アン・プロヴァンス ほか)/ 第2部 戦後篇(太宰治との出会い/ 玉川心中/ 出英利のこと/ 「世代」と出英利のあの頃/ 舞台芸術学院と青俳、「宏くん」のこと ほか)

【著者紹介】
森まゆみ : 1954年生まれ。中学生の時に大杉栄や伊藤野枝、林芙美子を知り、アナキズムに関心を持つ。大学卒業後、PR会社、出版社を経て、84年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊。聞き書きから、記録を記憶に替えてきた。その中から『谷中スケッチブック』『不思議の町 根津』(ちくま文庫)が生まれ、その後『鴎外の坂』(中公文庫、芸術選奨文部大臣新人賞)、『「青鞜」の冒険』(集英社文庫、紫式部文学賞受賞)などを送り出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • fwhd8325 さん

    太宰の「メリイクリスマス」のモデルとなった林聖子さん。小説も聖子さんのことも知りませんでしたが、ある噺家さんがこの小説を楽に仕立てたのを聴く機会があり、印象に残っていました。私の世代であれば手に届いた歴史であるのに、その機会を見過ごしていたことには少し悔しさも残ります。それでも、今の東京、新宿とは全く違う、街が放つエネルギーを少しだけ知っている私には、この作品が描く世界は心地よい熱病に罹ったような気持ちです。

  • 星落秋風五丈原 さん

    皆さん書いてらっしゃるけどお父さんが大杉栄の肖像画を描いて物議をかもすなどアナーキスト。でも皆に可愛がられたとか。若いころ美人ですね。

  • uniemo さん

    林倭衛の娘で母親と共に太宰治とも親交が厚く、出版社に勤務の後文壇バーを開いた女性。彼女も彼女の父親の画家についても何も知らなかったのですが、著者の描く女性はいつも魅力的なので期待通りでした。

  • ひるお さん

    戦後日本の文学・雑誌・映画・演劇など、あらゆる文化に関わる人々にとって重要であった酒場「風紋」。その主人であった林聖子の半生を、祖父母の代から辿る。関係者の面々の豪華さ、自由さ、奔放さに驚きながら読み進めた。自らを取り巻く状況が大きく、かつ悲劇的に変わっても、それをそのままに受け入れ、対応して生きてきた聖子の姿が眩しい。最近訃報を目にしたこともあって、知っている人のように、慕わしさを感じながらの読書だった。

  • Go Extreme さん

    戦前篇: 林倭衛、画家を目指す 出獄の日のO氏 林倭衛クライスト号でフランスへ 大杉栄パリに現れる セザンヌのアトリエ、エクス・アン・プロヴァンス 秋田富子と結婚、聖子が生まれる 伊豆静浦から小石川小日向水道町へ もう一人の画家・硲伊之助のこと 宮嶋資夫と度重なる引っ越し 母はサナトリウムへ 父の死 戦後篇: 太宰治との出会い 玉川心中 出英利のこと 世代と出英利のあの頃 舞台芸術学院と青俳、宏くんのこと 新宿でバーを開く ダン街道 カウンターの中の女性たち 竹内好墜落事件と火曜会 風紋課外部 嵐のあとに

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