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「右翼雑誌」の舞台裏 星海社新書

梶原麻衣子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065379912
ISBN 10 : 4065379911
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

現代日本を代表する二大保守雑誌『Hanada』『WiLL』の歴史は2004年、『週刊文春』黄金期の編集長・花田紀凱の『WiLL』創刊によって始まった。第二次安倍政権の有力な「応援団」として存在感を示し、政界にまで影響力を与える異例の雑誌はいかにして作られたのか。そして、順風満帆に見える雑誌の限界はどこにあるのか。創刊直後から13年あまり編集部に所属した元編集者が、自らの体験に基づき舞台裏を明かすとともに、両誌が右派言論に、ひいては日本の言論界に与えた功罪を分析する。

目次 : 第1章 「右翼雑誌」はこうして作られる(編集方針は「いい意味での無節操さ」/ 右翼だけでなく、リベラルも多数登場する誌面の多様性 ほか)/ 第2章 ゲリラ部隊は正規軍にはなれない(メディア状況の変化 背中を追いかけていたはずの先行雑誌が次々と消えていく/ 老舗保守雑誌が衰退する中で台頭する『WiLL』 ほか)/ 第3章 「最強のアイドルにして悲劇のヒーロー」安倍晋三(保守派のアイドルにして花田編集長の「推し」/ 「世襲だからこそ」 ほか)/ 第4章 ピンからキリまで 「右翼雑誌批判」の虚実(右派雑誌はどう見られていたか/ 「保守の意見を日本社会は理解してくれない」という意識 ほか)/ 第5章 読者との壮大な井戸端会議(女性読者から多数の投書が届いた皇室問題/ 平成末期の「天皇抜きのナショナリズム」 ほか)/ 第6章 『Hanada』編集長が考えていること―花田紀凱氏インタビュー

【著者紹介】
梶原麻衣子 : 編集者・ライター。1980年埼玉県生まれ。埼玉県立坂戸高校、中央大学文学部史学科東洋史学専攻卒業。IT企業勤務後、月刊『WiLL』、月刊『Hanada』編集部を経て現在はフリーの編集者・ライター。紙・ウェブ媒体を問わず、インタビュー記事などの取材・執筆のほか、書籍の企画・編集・構成(ブックライティング)などを手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    「WiLL」と「Hanada」の元編集者が、花田紀凱編集長の下での経験を綴った一冊。でも両誌を右翼雑誌と呼ぶのは違うと思う。更に、本書では「右翼」「右派」「保守派」という言葉の使い方の曖昧さが気になって仕方ない(言葉のプロである編集者としては如何か)。戦後の論壇で「反朝日新聞」という使命感の大きさを理解した。花田さんの雑誌メディアへの拘りもよくわかった。感情的に過剰に反応するSNSでなく、対立する論点を併載し、読者と双方向性を持つのが雑誌だと。でも、花田さんでさえ「まあ時代を巻き戻すのは無理だろうなあ」…

  • belalugosi6997改めベラ・ルゴシ

    編集者の仕事は天職だったらしく、他の編集者はあくまで商売、又は編集長に惚れての勤務である。序盤戦は「売れる雑誌の作り方、現代の蟹工船」であっても充実したキラキラしたOLがいる。ところが急転直下の展開で一方向からの言説を聴いていると真相を見逃す、都合の悪いことを見落とす事に気がつく。著者の疑問と挫折の始まりである。読者からは「なぜ安倍総理の批判をしない?購読を辞める!」と絶望する。両者の意見に耳を傾けることで均衡を取る。退職後は「右や左ではなく、前へ」一皮剥けたようだ。花田編集長には今でも感謝を忘れていない

  • 皆様の「暮らし」を応援サポート

    陰謀論を「ギリギリ避けている」なら『マルコポーロ』廃刊のアレはどうなんだという話はさて措き、10年代の書店を席巻し私を含め多くの人を徹底的に不快にした嫌韓嫌中・日本スゴイ安倍スゴイ・反朝日ブームの中核にいた人びとの意図には、あの下品な表紙とは裏腹に「あえて」の部分が見えない。ゆえに「舞台裏」とは正しいが、われわれは舞台の出来不出来を見るのであって裏側はやはりつまらない。今後著者があえて「舞台」に上がり「書くだけで一冊終わってしまいそう」な森友学園問題など、10年代をちゃんと総括する文章を読みたい。

  • 緋莢

    図書館本。『Hanada』、『WiLL』に携わっていた編集者が、その舞台裏を書いた本。新書大賞2025で9位にランクインしており、興味を惹かれて、手に取りました。『WiLL』は、後に『どっからでもかかって来い! 売文生活日記』という本が出た日垣隆の連載が掲載されていたなぁ、というぐらいの認識。その後、分裂し、『Hanada』が創刊されたというのを初めて知りました(続く

  • 無重力蜜柑

    『WiLL』『Hanada』の元編集者が右翼雑誌の内実について語る変わった本。左の出版社や大メディアはもちろん、「真面目」な右派も別に語らないテーマにゲリラ的に切り込んでいくあたり、星海社新書はセンスがある。右翼雑誌をパロった装丁も良い。この手のスタンスは本書で取り上げている右翼雑誌自体と通ずるようで、「面白いものを読者に届けるのが第一」と明言し、面白さのため情熱を燃やす編集長のスタンスは言論闘争を繰り広げる憂国志士というよりはコンテンツ産業の業界人に近い。実際、編集部はリベラルやノンポリもいたらしい。

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