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時代小説アンソロジー てさばき 徳間文庫

梶よう子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198949723
ISBN 10 : 4198949727
Format
Books
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

亡くなった人を美しく送り出す化粧師、おちえ。祖母のもとで命を見守る産婆見習い、美登里。依頼主の望む香を作る練り香織人、おみつ。早縫いの技術を駆使する仕立職人、おしま。先妻が後妻の家を襲う「うわなり打ち」の仲裁人、お勝。非業の死を遂げた父の仇を討とうとする髪結い、千加。時代小説の名手六人が女性職人の凜々しさを巧みな筆致で活写した傑作時代小説アンソロジー第二弾。

【著者紹介】
梶よう子 : 東京都生まれ。2005年「い草の花」で第12回九州さが大衆文学賞を受賞。08年「槿花、一朝の夢」(刊行時『一朝の夢』と改題)で第15回松本清張賞受賞。16年『ヨイ豊』が第154回直木賞候補、同作で第5回歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。23年『広重ぶるう』で第42回新田次郎文学賞受賞

坂井希久子 : 1977年和歌山県生まれ。2008年「男と女の腹の蟲」(「虫のいどころ」と改題)で第88回オール讀物新人賞受賞。17年『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』で第6回歴史時代作家クラブ賞新人賞受賞

篠綾子 : 1971年埼玉県生まれ。2001年、第4回健友館文学賞受賞作『春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙』でデビュー。17年「更紗屋おりん雛形帖」シリーズで第6回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞受賞。19年『青山に在り』で第8回日本歴史時代作家協会賞作品賞受賞

山口恵以子 : 1958年東京都生まれ。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。13年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞

蝉谷めぐ実 : 1992年大阪府生まれ。2020年『化け者心中』で第11回小説野性時代新人賞を受賞し作家デビュー。21年、同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回中山義秀文学賞受賞。22年『おんなの女房』で第10回野村胡堂文学賞、23年、同作で第44回吉川英治文学新人賞受賞

藤原緋沙子 : 高知県生まれ。脚本家を経て、2002年『雁の宿』で作家デビュー。13年「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    ほほぅ!これまた面白いアンソロジーだった。6名の女性作家、どれも流石の満足な読後感(上から目線は許してね)中でも篠さん『残り香』には超大物登場。蝉谷さん『うわなり合戦』妻が最強で大好き。どれもこれも技が光る女たちだった。

  • タイ子

    さすが、時代小説手練れの作家さんたち。初読み作品なのでどれも素晴らしい。タイトル通り、手に職がある女性たちが昨日より今日、今日より明日へと技を磨こうとする中で周りで起こる出来事に対処しながら成長する姿を描いた物語。梶さんの「とむらい屋颯太」シリーズから化粧師あり、坂井さんの産婆見習い、篠さんおお香の店を守る話には最後に明かされる大物人物にアッと。中でも面白いのが蝉谷さんの「うわなり合戦」蝉谷さんの講談口調が大好き。先妻と後妻が闘ううわなり。フタを開ければ原因となったダンナが超クズ男。大いに満足の6作品。

  • けやき

    江戸時代の女性職人の仕事描くアンソロジー。梶よう子「艶化粧」、坂井希久子「月満つる」、篠綾子「残り香」、山口恵以子「針の歩み、糸の流れ」、蝉谷めぐ実「うわなり合戦」、藤原緋沙子「万年橋の仇討ち」の6編。どの作品も面白かった。ただこのアンソロジーは収録作の出典などの解説がないのが残念でした。

  • 真理そら

    梶よう子、坂井希久子、篠綾子、山口恵以子、蝉谷めぐ実、藤原緋沙子の6人による短編集。シリーズ物の1編もある。「残り香(篠)」は練り香、作者らしく有名人やそこそこのクズ男も登場して楽しく読める。「針の歩み、糸の流れ(山口)」は仕立屋のお仕事小説としては楽しいが、恋物語としては寂しい。「うわなり合戦(蝉谷)」は思いがけない結末に、女は強いと感じさせてもらえる。6編とも満足気分で読了。

  • ケイプ

    化粧師、産婆見習い、香職人、仕立職人、うわなり打ちの仲裁人、髪結いと手に職を待つ女性たちのそれぞれの話。どの話も興味深く読みました。仕立職人おしまの最後は予想もしない展開に。同じようなアンソロジー「てしごと」も読んでみたい。

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