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森のはずれの美術館の話

Kaho Nashiki

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784908356704
ISBN 10 : 490835670X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『森のはずれの美術館の話』は、国立西洋美術館を題材とした2部構成の絵本です。作家の梨木香歩が文を紡ぎ、「リサとガスパール」シリーズでお馴染みの画家ゲオルグ・ハレンスレーベンが絵を手掛けました。

第1部は「電車に乗って美術館にきた ある母子の話」。美術館にきた男の子がお母さんとはぐれてしまうところから物語がはじまります。あひると印象的な瞳の女の子、謎めいた紳士に導かれ、やがて男の子は一枚の絵と出会います。

第2部「西洋美術館クロニクル」は、大人の読者に向けたエピローグとしてお楽しみいただける物語です。遥か東の国に、西洋絵画を展示する美術館が生まれるまでの歴史を、ファンタジーと現実が交錯する詩的な語り口で描きます。

数奇な運命を辿ってやってきたコレクションは、森のはずれの美術館で「西洋のかけら」としてきらめき、そこでは“東”と“西”が静かに見つめ合っています。そんな特別な場所で、人が絵と結ばれることの喜び、そして大切なものを見出すことの幸せを、二人の名手が静かな力強さで描き出しました。美術館でゆったりと絵画と向き合う時間の豊かさを深く感じることのできる絵本です。


《著者情報》

梨木 香歩(ナシキ カホ)
作家。小説に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『丹生都比売 梨木香歩作品集』(新潮社)、『家守綺譚』(新潮文庫)、『海うそ』(岩波書店)、『椿宿の辺りに』(朝日新聞出版)など。エッセイに『ほんとうのリーダーのみつけかた』(岩波書店)、『炉辺の風おと』(毎日新聞出版)など。児童文学作品に『岸辺のヤービ』(福音館書店)、絵本に『蛇の棲む水たまり』(ブルーシープ)などがある。

ゲオルグ・ハレンスレーベン
イラスト
画家。1958年ドイツ生まれ。幼い頃から絵に親しみ、19歳で初個展を開催。大学卒業後はローマで画家として活躍し、現在はパリを拠点に活動している。妻のアン・グットマンとの合作絵本シリーズに「リサとガスパール」、「ペネロペ」、「こねこのプーフー」など。ほか、絵本の仕事に『森のかいぶつドギモヌキ』(ブロンズ新社)、『おつきさまはきっと』(講談社)、『イザベルと天使』(金の星社)などがある。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • keroppi

    【オール・ハロウズ・イヴ(All Hallow's Eve)Fantasy読書会’25】上野にある国立西洋美術館を題材とした絵本。絵は、「リサとガスパール」のゲオルグ・ハレンスレーベン。美術館の中はファンタジー。不思議な出会いが待っている。私もスペインの美術館で不思議な日本人の少女と出会ったのを思い出した。美術館は楽しい。

  • 夜長月🌙新潮部

    梨木香歩さんのファンタジーが炸裂。国立西洋美術館は世界遺産でありル・コルビュジエの設計です。フランスから印象派たちの絵画を大量に持ってくるにあたり、西洋ならではの結界を作りました。そして収められた作品は自由に動き回ります。ミレイの「あひるの子」がメインテーマになっていました。

  • Ikutan

    国立西洋美術館を題材にした絵本。まず、美しい装丁に心奪われる。『建築家の結界のなかで 西洋のかけらたちと出会う』そんな不思議な世界が、前半は、美しい絵と共に、美術館にやって来た男の子の物語として、後半は、力強い言葉で男の子が成長した世界が描かれる。西洋のかけらを集めた美術館。西の竜と東の龍。建築家によって張られた結界。そして、そこに生まれた穏やかな世界。後半のクロニクルを読むことで、前半の幻想的な物語に奥行きが生まれる。いつか、国立西洋美術館に行きたい。そして、お気に入りの一枚に出会うのが楽しみになった。

  • ぶんこ

    正直よくわかりませんでした。上野の美術館にも行きましたが、そこで1枚の絵に魅了されることがなかったからか、印象に残っていません。つくづく美術館は、人それぞれの感性に訴えてくる絵、彫刻に出会えたかによると思いました。ただ建築としてはとても魅力的で、階段でさえもステキでした。絵本を読んで、内容を理解できずに、訪問時の思い出を探り出しているのにびっくり。

  • ぐうぐう

    素晴らしいという言葉しか出てこない。国立西洋美術館を舞台とした梨木香歩の絵本は、絵画との出会いというありがちな設定をあえて踏まえつつ、そこから西洋との邂逅、そして西洋美術館の成り立ち、さらには意義といったことまで深く描いていくのだ。それがストーリーと絵によって語られていることの感動がある。絵画は西の世界のかけら、つまり美術館において西と東が見つめ合っていると梨木は形容する。「ひとが 絵と ふかく むすばれる ここには そういう ねがい が こめられている」と。本当に素晴らしい絵本だ。

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