ふたりぐらし 新潮文庫

桜木紫乃

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101254845
ISBN 10 : 4101254842
フォーマット
出版社
発行年月
2021年02月
日本
追加情報
:
277p;16

内容詳細

元映写技師の夫・信好は、看護師の妻・紗弓と二人暮らし。映画脚本家の夢を追い続けて定職はなく、ほぼ妻の稼ぎで食べている。当の妻は、余裕のない生活で子供を望むこと、義母との距離、実母との確執など、家族の形に悩む日々だ。幸せになるために生涯を誓ったはずなのに、夫婦とは、結婚とは、一体何だろう。夫婦が夫婦になっていく“家族のはじまり”を、夫と妻交互の視点で描く連作短編集。

【著者紹介】
桜木紫乃 : 1965(昭和40)年、北海道釧路市生れ。2002(平成14)年「雪虫」でオール讀物新人賞を受賞。’07年同作を収録した単行本『氷平線』でデビュー。’13年に『ラブレス』で島清恋愛文学賞、『ホテルローヤル』で直木賞を、’20年に『家族じまい』で中央公論文芸賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • スエ さん

    「それって、ヒモって言うんじゃないの」グサッと物言う母に悩まされる夫婦。これが幸せのカタチだと思おうとしているところに、ドカンと一発放ってきます。ええ!清々しい程に!! 連作短編集で、他にも問題は山積みです。「ふたりぐらし」の行く末は……。

  • じいじ さん

    初読みで、桜木さんの新境地と書いた作品だが、文庫化で読み直してみた。やっぱり胸にじいんと来る手ごたえのある小説だった。看護師の妻の経済力で成り立っている二人の生活。妻の実母は、経済力に欠ける夫を「ヒモ」だと言うが、断固それを受け付けない妻が頼もしい。その妻は、夫の自分への寛容さに心底ほれ込んでいます。初読みでは、軽く読み過ごしていた【家族旅行】篇が身に沁みてよかった。両親と嫁に出した娘の親子関係が、見事に描かれています。我が娘に対し、この父親のように思慮深くは、接してこれなかったことを反省しています。

  • ALATA さん

    「こうろぎを逃がしていた」紗弓との出会いはスーパーの入り口だった。売れない映写技師との慎ましやかなふたりぐらしが淡々と綴られる。小さな秘密をお互いにか抱えながら北の地で暮らす風景が薄墨のように流れている感じがいい。ユメを追い続ける信好を何も言わず支える妻もいじらしい。★3※互いに相手を思いやる心が夫婦の絆をつよくするんだなぁと納得。私自身「健やかな年寄り」なれるよう願うばかり。

  • mike さん

    元映写技師の信好と看護師の紗弓のふたりの静かな日常を描く。好き合ったふたりであっても心がざわつく事もあればさざ波が立つ事もある。そうやって暮らす中でいつの間にか夫婦になって行く。いくつかの夫婦が登場する。はたから見れば何故連れ添っているのかと思うようなふたりであっても、彼等にしか分からない長年作り上げた夫婦の形があるのだと思う。桜木さんの描く男に私はいつも惹かれる。口数は多くないのに包み込むような愛情を感じ側にそっと寄り添いたくなる。信好は勿論だが、紗弓の老いた父の魅力にやられてしまった。

  • やも さん

    あぁーやっぱり桜木さんはいい😭車窓の風景を眺めるかのような、流れる景色に人が生きてる歴史を感じるかのように読めた。そこらへんにありそうな描写うますぎ。君がいたら毎日楽しくて幸せって情熱じゃなくても、自分がいないなら寒さを感じてほしい。他の人には動かせない心の大切な所を揺らしてほしい。必要な人も物もそう多くないし、いらない。登場人物たちは愛のミニマリストみたい。ベストフレーズはこれでしょう、(ごめん、どうしても好き)…普段静かな人にこんなん思われてたら、抱きしめちゃうね。

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人物・団体紹介

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桜木紫乃

1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。07年に同作を収録した単行本『氷平線』を刊行。13年『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞を受賞。同年『ホテルローヤル』で第149回直木三十五賞を受賞し、ベストセラーとなる。20年『家族じまい』で第15回中央公論文芸賞を受賞(

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