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教育は社会をどう変えたのか 個人化をもたらすリベラリズムの暴力

桜井智恵子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750352527
ISBN 10 : 4750352527
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目次 : リベラリズムの暴力/ 第1部 子どもと大人の現在(子どもの現在/ 大人社会の現在)/ 第2部 経済的教育史(戦後教育の枠組―「自己責任」の誕生/ 資本主義が求めた道徳教育)/ 第3部 不平等の正当化(公教育における「多様化」という問題―岡村達雄を手がかりに/ 「子どもの貧困」という隠蔽―釜ヶ崎の社会史から ほか)/ 第4部 資本と教育(能力主義を支える特別支援教育―モンスターは誰か/ EdTechとコロナショック―「なんと素晴らしい瞬間」)/ 希望のありか―「存在承認」というアナキズム

【著者紹介】
桜井智恵子 : University of the Philippinesなどを経て、大阪市立大学大学院生活科学研究科博士課程満期退学。博士(学術)。現在、関西学院大学人間福祉研究科教員。専門は教育社会学、社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 小鈴

    う〜ん。指摘したい問題はよくわかる。資本主義が要請する能力主義。リベラリズムは機会の平等を通して財の再配分を行う。教育の現場も能力主義が浸透し、過度に競争し、そこから外れた子どもは「寄り添い」「居場所づくり」として「支援」に囲い込まれる問題。不平等の問題が個人の問題と解釈され、根本的な資本主義社会を批判する視座すら持てないという指摘は重要。でも、ラストの希望の章の提案は生協運動というテンプレ感。批判は重要だが資本主義を組み替える視座を提供しているわけではない。青写真は自分で作るものというのはわかるけど…

  • きくらげ

    以前読んだ筆者のatプラスの論考が面白くて本書に手を伸ばしたが、どうもとにかくこうなのだと見方が先行しているような論調に感じてしまった。社会が要請するリベラリズムによって教育が個人化されてしまっている、個々の支援なども学力強化に着目してばかりで社会構造自体が変わらない限りは格差を埋めるばかりか再強化してしまうなど、指摘は尤もなのだが。教育を論じるにあたって政治・社会・歴史に流れるリベラリズムからの影響を読む必要性が強調されていたように思えたのでむしろタイトルは「社会は教育をどう変えたのか」な気がした。

  • ichigomonogatari

    資本主義社会と教育の歴史を振り返り、能力主義、自己責任が埋め込まれ、個人化した現代を分析する。教育は資本主義が求める「効率がよく従順な」労働者を育て、そのことがまた逆に新自由主義を支えてきた。能力主義から逃れるのは至難の技だと思うが、これも教育を通してそのように思わされて内面化しているのだろうか?

  • satoromance

    ★★★★★

  • Go Extreme

    リベラリズムの暴力 子どもと大人の現在: 子どもの現在 大人社会の現在 経済的教育史: 戦後教育の枠組―自己責任の誕生 資本主義が求めた道徳教育 不平等の正当化 公教育における多様化という問題―岡村達雄を手がかりに 「子どもの貧困」という隠蔽―釜ヶ崎の社会史から ワークフェア子ども版―学習支援 承認論による支援の正当化―能力の共同性を再定義する 資本と教育:  能力主義を支える特別支援教育―モンスターは誰か EdTechとコロナショック―「なんと素晴らしい瞬間」 希望のありか―存在承認というアナキズム

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