へうげもの古田織部伝 数寄の天下を獲った武将

桑田忠親

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784478009062
ISBN 10 : 4478009066
フォーマット
出版社
発行年月
2010年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,212p

内容詳細

信長のバサラを受け継ぎ、秀吉が茶匠として、また武将として信頼し、家康がその影響力を最も恐れた戦国大名・古田織部の実像を描く。戦国動乱の時代に存在した見事なまでの教養人の姿を伝える評伝。

【著者紹介】
桑田忠親 : 東京大学史料編纂官補、国学院大学教授、名誉教授を歴任。文学博士。1987年没

矢部誠一郎 : 鎌倉女子大学特任教授。国学院大学大学院文学研究科日本史学専攻博士課程満期退学。玉川大学文学部教授等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 夜間飛行 さん

    関ヶ原もとうに過ぎた頃、秀頼の大阪城で織田有楽と古田織部という二人の茶人が、秀吉由来の龍頭という水差しに敬意を表することもせず、寝ころんで茶を喫したという。漫画やアニメで親しんだ古田織部だが、信長、秀吉、家康に仕え、利休の高弟だったこの人は、武と芸術のハザマで何を見、どんな情熱を抱き続けたのだろうか。淡々と手紙を並べた書き方はやや退屈だが、交際の広さ、闊達さ、節度と覚悟にへえーとなる。師利休からの書状にも心打たれた。道具とは心そのものなのかも知れない。殺伐とした空気に囲まれていることが一層そう感じさせる。

  • matfalcon さん

    信長のバサラを受け継ぎ、秀吉が茶匠として、また武将として信頼し、家康がその影響力を最も恐れた戦国大名・古田織部。近世の茶の湯に大きな影響を与えた彼の実像を明らかにする。

  • 読書ニスタ さん

    千利休を知らぬものはいないが、古田織部を知るものは少ない、信長、秀吉、家康、秀忠と、戦国の世に、見事に立ち回りながら、後世に名を残せなかったのは何故か。再評価されつつある今日だが、茶道が、殺伐とした戦国の世に、必要とされたのかという秘密と繋がるように感じて、緊張感のなか、読み進めた。生死をかけた交渉であるからこそ、茶の味、温度、茶器の景色と肌触り、距離感が、人との繋がりを高めたのだろう。現代にそれは何なのか、興味が広がる。

  • ばんだねいっぺい さん

    一流の茶人にして武将、あの「へうげもの」で有名になった古田織部について教えてくれる書。なんだか、場にいるだけで明るくなるような楽しくなるような存在だったのかなと思った。一見、軽薄に見えて野太い骨があった人とも。一目会ってみたいなぁ。

  • おおとろ|ストーリーテラー さん

    ☆☆☆☆☆ 再読

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人物・団体紹介

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桑田忠親

1902年生まれ。國學院大學国文学科卒。東京帝国大学史料編纂官補、立教大学文学部講師、國學院大學文学部教授などを歴任。國學院大學名誉教授。文学博士。勲三等瑞宝章受章。1987年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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