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実践 小説教室 伝える、揺さぶる基本メソッド

根本昌夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309026633
ISBN 10 : 430902663X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan

Content Description

島田雅彦、吉本ばなな、小川洋子、角田光代、瀬名秀明…多くの作家のデビューに立ち会った根本昌夫の小説指南!

目次 : 1 小説とは何ですか?(小説は「お話」ではない/ 小説家に向く人、不向きな人/ 小説家を目指すには)/ 2 書いてみよう(小説を書くということ/ テーマを決めよう/ 書き方あれこれ/ 実践編 身辺のことを書いてみよう)/ 3 読んで深く味わおう(小説の読み方/ 作品解説1 小川洋子『博士の愛した数式』/ 作品解説2 山本周五郎『城中の霜』/ 作品解説3 村上春樹『海辺のカフカ』/ 作品解説4 綿谷りさ『蹴りたい背中』『かわいそうだね?』/ 作品解説5 町田康『くっすん大黒』)/ おわりに―人はなぜ小説を書くのか

【著者紹介】
根本昌夫 : 「海燕」「野性時代」元編集長。1953年福島県生まれ。福島県立安積高等学校卒業。早稲田大学在学中に、早稲田文学編集室のスタッフとなる。卒業後は「海燕」の前身である「作品」の編集者として活躍。のちに文芸誌「海燕」、エンターテインメント小説誌「野性時代」の編集長を歴任。「海燕」では、島田雅彦、吉本ばなな、小川洋子、角田光代らの、「野性時代」では、瀬名秀明らのデビューに立ち会う。新人作家の発掘や育成に定評があり、退職後の2002年からは、カルチャーセンター、早稲田大学エクステンションセンター、法政大学、明治学院大学で、小説講座を担当。すばる文学賞、文藝賞、オール讀物新人賞など、多くの新人賞受賞者が輩出する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • こーた

    人生の目標や野望といったものはあまり考えない性格なのだが、むかしから漠然と、文章が上手くなりたい、という祈りにも似た想いはずっと持ちつづけている。この種の本をときおり手に取り、読むたびにかんじるのは、文章が上手くなる秘訣はたったひとつしかない、ということである。いい本をたくさん読め、そして、書け。読んだ文章の構造を、じぶんのあたまで考えて、その考えたことを書き出してみる。頭で考えたことと書き出した表現とが、できるだけ近づくように推敲を重ねる。そこに近道はないが、焦る必要もない。納得いくまで表現を磨こう。

  • 佐島楓

    やっぱり、書き続けたい、いや、書き続けようという欲求がマグマのように噴き出してきた。少しでも実作の経験があるかたなら、すぐに実行できるアイデアが詰まっている。ただ、ちょっとした運で作品がボツになってしまうというのもままあることなので、力を蓄えながら幸運も味方につけなければいけないし、デビューしてからのほうが地獄だということも肝に銘じておかないといけない。

  • いっち

    出版社の編集長を経て、小説講座の講師をしている著者が、小説の書き方を教える。いい小説を書くには、「たくさん書き、たくさん読み、よく考えることが重要」と著者は言う。物の見方、考え方が深まれば、生きていることも楽しくなってくる、それが小説の効用だそう。いい小説とは、「再読に値するような構造や仕掛けを持った作品」。村上春樹さんの『海辺のカフカ』の解説で、登場人物のモチーフ(少年A、大江健三郎、イチロー)を読み解く。そのモチーフが正しいかどうかは別として、そうとも捉えられる読み方をしていて、読み方の参考にもなる。

  • みわーる

    読み応えがあった!文章を書きながら生きていく人生を、真正面から肯定された気持ちになる。角田光代氏との巻末対談もいい。『自分が信じたいことを書く』とある。これまでの私にはそういう発想が無く、胸のなかに光が灯るような気持ちになった。いままであんまり読んでこなかった綿矢りさ氏や町田康氏も著者の言葉で案内されると、俄然、読みたくなってくる。読む気がムクムク。書く気もザッパーン。もっと早く読めばよかった!

  • Yui.M

    読みわったら涙が出た。「小説を書くことや読むことは、ふだんいる世界の外に立つ」ことだとしながらも「外に出たきりはよくない。必ず元の位置に戻ってくるべき。小説も、小説家も、最後にはまた地上に戻り、大地をしっかり踏みしめ、日常の世界でたくましく生きる。そうであってこそ、小説家になれる」根本氏のその言葉に、小説家をめざす者たちに対する深い愛情を感じたからだ。書いていると絶望を覚え、自暴自棄になることが少なからずあるものだ。強く、胸をぶたれた気がした。

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