基本情報
内容詳細
進化を引き起こす原動力は何なのか―これは、ダーウィン以来ずっと論争の的となってきた問題である。本書では、過去150年間に提唱されたさまざまな進化論を振り返り、近年のゲノミクスや発生生物学の知見をもとに、進化における突然変異の重要性を明らかにする。表現型の進化を遺伝子や分子レベルの進化からひも解くことで、進化機構の本質がみえてくる。分子進化学の発展を牽引してきた著者の集大成であり、この分野を専攻する学生や研究者、進化理論に興味のある読者にとって必読の書である。
目次 : 第1章 自然淘汰主義と突然変異主義/ 第2章 新ダーウィン主義と自然淘汰万能主義/ 第3章 新ダーウィン主義の時代における進化論/ 第4章 分子進化/ 第5章 遺伝子重複、多重遺伝子族、繰り返し配列/ 第6章 表現型の進化/ 第7章 種分化における突然変異と自然淘汰の役割/ 第8章 適応と進化/ 第9章 進化における突然変異と自然淘汰の役割/ 第10章 全体の総括と結論/ 付録 数学的注釈
【著者紹介】
根井正利 : テンプル大学ゲノム進化医学研究所特別教授。1931年生まれ。京都大学大学院農学研究科修了、農学博士。九州大学にて理学博士取得。放射線医学総合研究所集団遺伝学研究室長、ブラウン大学教授、テキサス大学ヒューストン校教授、ペンシルバニア州立大学特別教授、同大学分子進化遺伝学研究所所長、Society for Molecular Biology and Evolution共創設、同会長、American Genetic Association会長などを歴任し、2015年より現職。米国科学アカデミー会員。2002年国際生物学賞、2013年京都賞など受賞多数
鈴木善幸 : 名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科教授。1970年生まれ。秋田大学大学院医学研究科修了、博士(医学)・博士(理学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、ペンシルバニア州立大学研究員・客員研究員、国立遺伝学研究所助教を経て2010年より現職。2006年日本進化学会研究奨励賞・日本遺伝学会奨励賞受賞
野澤昌文 : 首都大学東京理学研究科助教。1977年生まれ。東京都立大学大学院理学研究科修了、博士(理学)。ペンシルバニア州立大学博士研究員、日本学術振興会海外特別研究員、基礎生物学研究所博士研究員、国立遺伝学研究所助教を経て2016年より現職。2015年日本進化学会研究奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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りょうみや さん
読了日:2021/06/28
takao さん
読了日:2022/11/14
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