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ぼそぼそ声のフェミニズム

栗田隆子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861827518
ISBN 10 : 4861827515
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

就活・婚活、非正規雇用、貧困、ハラスメント、#MeToo…現在の社会が見ないようにしてきた問題を、さらには、それと闘うはずのフェミニズム理論や社会運動からすらこぼれ落ちてきたものを拾い集めて、つぶやき続ける―“私”が、そして“あなた”が「なかったこと」にされないために。「弱さ」と共にある、これからのフェミニズムのかたち。

目次 : はじめに ぼそぼそ声のフェミニズム/ 1 “私”から出発し、女性の貧困を見据えること(ないものとされてきた女性たち/ 教える/教わる「女性の問題」/ シューカツを巡る“大人”の欲望のまなざし ほか)/ 2 女性を分かつもの(労働の「他女」/アカデミックなフェミニズムの「他女」として叫ぶこと/ “偽装”婚活迷走レポート/ 「愚かさ」「弱さ」の尊重)/ 3 新しい「運動」へ(「自立」に風穴を開けるために/ 「気持ち悪い」男・「気持ち悪い」出来事/ 真空地帯としての社会運動 ほか)

【著者紹介】
栗田隆子 : 1973年生まれ。大阪大学大学院で哲学を学び、シモーヌ・ヴェイユを研究。その後、非常勤職や派遣社員などのかたわら、女性の貧困問題や労働問題を中心に新聞・雑誌等で発言。2007年から雑誌『フリーターズフリー』を編集委員の一員として3号まで出版。2008年、「女性と貧困ネットワーク」呼びかけ人となる。2014年〜2017年、「働く女性の全国センター(ACW2)」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    【一人でつぶやけても、答えは関係の中に生まれる】 題名がイイですね。強く推薦!「不登校」を経験し大学院に通ったものの、鬱状態を経験し、現在非正規で働きながら生活保護を利用している著者。<そんな私の人生と「フェミニズム」がいかに絡み合ってきたかを描きたい/華やかな論破の能力もなく、すぐに男女平等を生活の中で実現できない立場からの「フェミニズム」を軸とするぼそぼそとしたつぶやきを、とぎれとぎれでもやめずにいたい>と。大学院では、シモーヌ・ヴェイユを研究とのこと。それや、キリスト教に関する文章も読みたいなぁ。⇒

  • ヒデミン@もも

    内容的にはもっともなこと。しかし、読みにくかった。

  • おさむ

    著者はかなりこじらせてしまっている感はあるが、フェミニズムにも色々な考え方や捉え方があるのだなということがわかる本。彼女はフェミニズムを学んで「社会からダメと思われるような行動や考えが本当にそれは、誰にとっての、どのような人間にとってのだめなのか、と疑うようになった」という。この「ダメであることを否定しない」思考法はどのような場面においても大切だと思う。

  • フム

    タイトルがいい!と思って手に取った。切れ味鋭く周囲を啓蒙するわけでも、確固たる姿勢で生活の中で男女平等を実現できているわけでもない、「わからない」を抱えつつ、ぼそぼそとしたつぶやきを途切れ途切れにやめない。そんな筆者の姿勢からでないと見えない風景がある。先頭を突っ走って風穴を開けてきた女性たちの困難は尊敬してもしきれないが、それでも彼女たちが取りこぼしたものは あると思う。弱くても、勉強していなくても、社会に貢献していなくても、納得のいかないことは「わからない」とぼそぼそつぶやいていいのだ。

  • nbhd

    僕はこの本が好きだ、大切にしたいと思った。「そもそも『選択できる自己』が存在しているという前提が、今の主流のフェミニズムの根源にある」(p141)。強く声高なフェミニズムにはついていけない…そのカウンターとしての“ぼそぼそ声” 。……と、ここまで書いてきて、「この本を読んだからって、わたしの気持ちを理解したとは決して思ってくれるな」という男性にとっては居心地の悪い声が、本から湧き上がってくる感覚をもった。そもそも、男性が、女性の手によるフェミニズムの本に何か言えたものか、といつもの問いに立ち戻る。

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