興亡の世界史 通商国家カルタゴ 講談社学術文庫

栗田伸子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062923873
ISBN 10 : 4062923874
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
448p;15

内容詳細

紀元前二千年紀、経済力と技術力を武器に、東地中海沿岸に次々と商業都市を建設したフェニキア人。アルファベットの元となった「フェニキア文字」で知られる彼らは、オリエントの諸大国に脅かされながらもしたたかに生き抜き、北アフリカにカルタゴを建国、地中海の覇者となる。ローマとの三次に及ぶ戦争で滅亡した海上帝国は、歴史に何を残したか。

目次 : プロローグ 地中海史の中のカルタゴ/ 第1章 フェニキアの胎動/ 第2章 本土フェニキアの歴史/ 第3章 フェニキア人の西方展開―伝承と事実/ 第4章 カルタゴ海上「帝国」/ 第5章 上陸した「帝国」/ 第6章 カルタゴの宗教と社会/ 第7章 対ローマ戦への道/ 第8章 ハンニバル戦争/ 第9章 フェニキアの海の終わり/ エピローグ

【著者紹介】
栗田伸子 : 1954年北海道生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。東京学芸大学教授

佐藤育子 : 1958年富山県生まれ。日本女子大学文学部卒業、立教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。日本女子大学学術研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    紀元前2000年頃に勢力を広げたフェニキア人の歩みが述べられています。次々と商業国家を建設し、フェニキア文字を生み出した彼らは、オリエントの中でも果敢に生き抜いたことで、地中海の覇者へと昇りつめたのだと思いました。当時の諸大国に脅かされていたにも関わらず、地中海での成功は歴史的に大きなことでしょう。ローマとの三次の戦争で滅亡するカルタゴが歴史に何を残していったのか、興味深く読みました。

  • masabi さん

    【概要】フェニキア人の来歴とカルタゴの興亡を解説する。【感想】古代の常として資料の不足に悩まされるなかで社会制度や大事件がよく伝わるものだ。通商国家ながら海洋帝国を築くも最期はローマと戦い滅亡する。通商を基盤に置いていたせいか時に名将が盤面を動かすが、国家全体の行動が勝利を詰められない。

  • ふぁきべ さん

    フェニキアに始まり、ローマによる破壊によって終わるフェニキア人とカルタゴの通史を扱う。カルタゴというとローマの宿敵であり、現代のユダヤ人と同じセム系カナン諸語話していた人たちというくらいの知識はあったが、フェニキア人たちのルーツやカルタゴに植民した経緯、その後どのようにしてカルタゴは地中海の商人になっていったのかということも詳しく知ることができる。ローマ登場後はやはりよく知っている話になるが、カルタゴ側の視点で大惨事にわたるポエニ戦争を描写してくれているのはローマ史好きにとっても非常に価値があると思う。

  • ピオリーヌ さん

    全九章のうち、七章まで読み進め、ついに第一次ポエニ戦争が終結。カルタゴは前480年のヒメラの戦い以降、何百年間も費やしてきたシチリアでの足場を永久に失った。前242年のことである。このままローマの手出しが無ければ今後もカルタゴは貿易国家として繁栄できたのであろう・・・それに続くハンニバルの活躍が書かれる第二次ポエニ戦争の記述は楽しくない訳があるだろうか、いやない。また末尾の第三次ポエニ戦争の記述が濃密で嫌でも印象に残る。「カルタゴはその伝承上の建設から数えて668年後、灰燼に帰した」

  • Mana さん

    ラウィーニア→アエネーイス→カルタゴの女王ディードという興味の流れで読んだ。カルタゴはハンニバルと、最後ローマ帝国に滅ぼされたところしか知らなかったので、なかなか独自性があって面白い国家をしていたようだなと。細かくいろいろ調べてるのでまだ全部はちゃんと頭に入ってないから、あと何回か読み返さないと覚えられなさそう。この間まで読んでいたビザンツ帝国もだけど、現在の西欧への流れの中で主流派とは言えない国家はその価値を黙殺されてしまってたところがあるのかな。

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