キエフ・ルーシ考・断章 ロシアとウクライナの歴史家はどう考えてきたか

栗生沢猛夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865200676
ISBN 10 : 4865200673
フォーマット
出版社
発行年月
2024年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
312p;21

内容詳細

ソヴィエト連邦崩壊後(1991年末)、ウクライナが正真正銘の独立を得て主権国家として成立することになり今日に至るが、その「独立性」がロシアを含む国際社会により完全かつ全面的に承認されたわけではなかったことが、今回のロシア軍の「侵攻」によって暴力的に突き付けられた。これが認められるはずもない暴挙であることは疑いないが、小論の課題は、「侵攻」がどのような認識を背景になされたものなのか、これまで筆者を含む大多数の研究者が受け入れてきたロシア史の構想中に、これを正当化する何ほどかの根拠が含まれてはいなかったか、を問うことである。

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読書メーターレビュー

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  • Fumitaka さん

    キエフ・ルーシという共通の過去をロシアとウクライナの「世論」がどのように扱ってきたか、その過程で「大ロシア」「小ロシア」などの言葉もどのように扱われてきたか検証し、時としてロシア側が「一体性」を帝国的に用いた一方、ウクライナ側も確かに感覚や過去を共有してきたのであって単純化はできないことを論ずる。多民族国家であれば大なり小なり当たり前のことだがこの前提が時に軽視されることも事実である。末尾では有名なプーチン論文の検証。どうやら国粋的な政治家が自国の加害性を直視する異論を認めないのは万国共通のようだ。

  • Dr. Hiro Tanaka さん

    ウクライナという概念は比較的新しいものだったんだ。あとポーランドって歴史的には力を持ってた時期がけっこうあったの知らなかった

  • snow さん

    大変勉強になった。現在、ウクライナとロシアについて何某かの情報を発信しようと思う人は皆、まずは本書を読んでからにすべき。真の研究者による真摯な研究史。本書に書かれていることを知らずして、ウクライナとロシアについて解説しても表面上を取り繕っているに過ぎない。日本にこのような研究者がいることは大変ありがたい。

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