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古代中国の24時間 秦漢時代の衣食住から性愛まで 中公新書

柿沼陽平

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121026699
ISBN 10 : 4121026691
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

始皇帝、項羽と劉邦、曹操ら英雄が活躍した古代の中国。二千年前の人々はどんな日常生活を送っていたのか。気鋭の中国史家が文献史料と出土資料をフル活用し、服装・食卓・住居から宴会・性愛・育児まで、古代中国の一日24時間を再現する。口臭にうるさく、女性たちはイケメンに熱狂、酒に溺れ、貪欲に性を愉しみ…。驚きに満ちながら、現代の我々ともどこか通じる古代人の姿を知れば、歴史がもっと愉しくなる。

目次 : プロローグ―冒険の書を開く/ 古代中国を歩くまえに/ 夜明けの風景―午前四〜五時頃/ 口をすすぎ、髪をととのえる―午前六時頃/ 身支度をととのえる―午前七時頃/ 朝食をとる―午前八時頃/ ムラや都市を歩く―午前九時頃/ 役所にゆく―午前十時頃/ 市場で買い物を楽しむ―午前十一時頃から正午すぎまで/ 農作業の風景―午後一時頃/ 恋愛、結婚、そして子育て―午後二時頃から四時頃まで/ 宴会で酔っ払う―午後四時頃/ 歓楽街の悲喜こもごも―午後五時頃/ 身近な人びとのつながりとイザコザ―午後六時頃/ 寝る準備―午後七時頃〕

【著者紹介】
柿沼陽平 : 1980年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。University of Birminghamに留学。早稲田大学大学院文学研究科に進学し、2009年に博士(文学)学位取得。中国社会科学院歴史研究所訪問学者、早稲田大学助教、帝京大学専任講師、同准教授などを経て、早稲田大学文学学術院教授・長江流域文化研究所所長。専門は中国古代史・経済史・貨幣史。2006年に小野梓記念学術賞、16年に櫻井徳太郎賞大賞、17年に冲永荘一学術文化奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • シナモン

    面白かった。「朝」とは月光のもとで太陽が草むらからのぼるさま…なるほど。市場で普通に死刑囚の処刑がなされていたことに驚き。日中は外出してるのが常識で「ひきこもり」には優しい社会でなかった、今も昔も変わらない嫁姑問題…朝起きてから夜寝るまでの古代中国の人たちの生活風景、息づかいが感じられて興味深かった。

  • KAZOO

    中国の秦漢時代にスポットを当てて民衆の生活がどのようなものであったかをよく分析しておられます。有名な事件や皇帝・貴族などについてはかなり様々な資料でわかることもいいのですが生活感というものがわかりませんでした。さまざまな資料を渉猟してこのような楽しい本を書いてくれて当時の時代に浸かるというのもいいですね。

  • まちゃ

    読者が約二千年前の古代中国(秦漢時代)にタイムスリップし、当時の人々の日常生活を体験するという設定の歴史探訪。英雄・偉人譚とは、また違った服装、食事から宴会、性愛、子育てなどの日常史。面白く読めました。

  • Tomoichi

    著者の前作「劉備と諸葛亮」を酷評した記憶があるが、秦漢時代の日常生活に迫った本書は面白い。詐欺師の手口は2000年変わらないというが、人間の生活も変わらない。起きて寝て食べてウンコして(笑)

  • たま

    秦漢の時代の人々の日常生活を、起床から就寝まで身支度、食事、衣服、住居、仕事等を描く。これほど細かく分かるものかと感心したが、2千数百年前とはいえ、人間の身体や自然環境にそれほど変化はないのだとも思う。著者によれば中国古代史史料は新書100冊分程度の漢字であり、著者は10年ほどかけて日常史関連の記述を見つけては付箋を付け、また建築遺構、石器、土器等の資料も参考にしたとのこと。エピローグには古代史学におけるこの研究の意義が、先行研究の概観と想定される批判を念頭に置きつつ述べられていて、この部分も面白かった。

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