生命保険の不都合な真実 光文社新書

柴田秀並

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334044435
ISBN 10 : 4334044433
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
追加情報
:
280p;18

内容詳細

人の安心を守るために生まれた生命保険が、逆に安心を奪っている?銀行で販売が拡大する「外貨建て保険」。為替変動など重要リスクの説明はおざなりで、高齢者からの苦情は急増。当事者意識の薄い銀行に、強く言えない生保。「共犯関係」がトラブルを助長する。ハワイ旅行に五輪チケット、乗り合い代理店にはなくならない過剰報酬。甘い言葉で中小企業経営者を狙いうちする「節税保険」。衝撃的なかんぽ生命の「不正販売」は氷山の一角にすぎない。無理な営業や商品開発の背景には何があるのか。自浄作用は期待できるのか。当局はどう対応するのか…。朝日新聞経済部の若手記者が暴く、生命保険業界の「不都合な真実」。

目次 : 第1章 空虚な最高益/ 第2章 安心を奪う「外貨建て保険」/ 第3章 生保と銀行の「共犯関係」/ 第4章 「営職」vs.「乗り合い」/ 第5章 「節税保険」の罠/ 第6章 かんぽ生命は、闇だらけ

【著者紹介】
柴田秀並 : 1987年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。2011年、朝日新聞入社。広島総局や西部報道センター(福岡)経済グループなどを経て、’18年から東京経済部に所属。保険や銀行担当を経て現在は金融庁を担当し、かんぽ生命の不適切販売問題も取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
既にニュースにもなっていましたが、外資建...

投稿日:2021/04/09 (金)

既にニュースにもなっていましたが、外資建て生命保険のリスクについての説明が少ないことや、企業向けの保険でも金融庁ににらまれてしまうほどの姑息な行為をしていたことなど赤裸々に書かれています。 個人的には生命保険なんて不要、貯金しておけば良いと考えているので、こういう本はどんどん出回って欲しいですね。

50バッテリあ さん | 東京都 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • GAKU さん

    外貨建て保険、かんぽ生命等々やっている事は、無知なお年寄りを喰いものにしているオレオレ詐欺と変わらないのでは?「生保各社」信用できない!生命保険に加入する際は慎重に!

  • キク さん

    バブル時の高い利回り契約の逆サヤと、現状のゼロ金利に苦しむ生保業界が勧める商品は、果たして顧客のためになっているのかと、厳しく問いただしている。業界本を読む時には、著者がその業界のどこの立場の人なのかを気にするようにしている。この著者は朝日新聞の経済部記者なので、読んでみようと思った。最近よく見かける乗り合い型の保険販売相談窓口って、結局その代理店のマージンが上乗せされた商品群しか紹介されてなさそうで、近づかないようにしようと思った。カンポの深い闇は、オレオレ詐欺と変わらないと感じる。生命保険、いらないな

  • みこ さん

    かんぽの不正契約がマスコミを賑わせたが、報道ではあまり具体的な内容にまでは触れていなくて4、ちょっとモヤモヤしていたので実態を探るべく読んでみた。同列に語っていいかは分からないが競馬でも宝くじでも皆からお金を集めてそれを分配しつつ、胴元も儲かるのだからなんらかの裏はあるんだろう程度の認識だったが、販売元のコンプライアンスの低さにあきれるばかり。かんぽの問題にしても一人の営業マンが悪質契約をしてたわけではないので業界全体の体質なのだろう。経済音痴の私のも分かりやすいありがた一冊だった。

  • 警蓮社峻譽身阿 さん

    朝日新聞社記者が取材を通して生保業界を批判する。かんぽ不適切販売、外貨建一時払、節税保険などの問題当時に、各社のエゴ・業界団体と金融庁国税庁との綱引きなど記者らしい生々しい描写多数。銀行窓販で投資性の保険を販売した経験と照らして、顧客本意とは程遠い世界だ。個人向けは情報の非対称性による搾取が横行しても全く不思議ではない。担当者の良心にのみ依っている。業界の尊大な態度もだめだが、消費者側の金融リテラシーの向上は大事だ。ただ生保や銀行が直面しているハイスピードな金利環境変化も気の毒とも思う。

  • 乱読家 護る会支持! さん

    ●為替変動というリスクにより顧客とのトラブルが多い「外貨建て保険」。 ●外貨建て保険を販売するメインチャンネルである銀行と生保の「共犯関係」。 ●生保からのインセンティブ報酬を競い合う「乗り合い代理店」の負の側面。 ●メリットはほとんどない「節税保険」。 ●かんぽ生命の「不正販売」問題。 低金利政策が続き、従来の生保のビジネスモデルでは収益があげられなくなってきました。 生保のビジネスモデルを理解していないと、生保の営業マンや、代理店の話を鵜呑みにして、思わぬリスクを背負いこむ結果にもなるようですね。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

柴田秀並

1987年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。2011年、朝日新聞入社。広島総局や西部報道センター(福岡)経済グループなどを経て、’18年から東京経済部に所属。保険や銀行担当を経て現在は金融庁を担当し、かんぽ生命の不適切販売問題も取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたも

プロフィール詳細へ

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品