漢帝国成立前史 秦末反乱と楚漢戦争

柴田昇

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784863983236
ISBN 10 : 4863983239
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
柴田昇 ,  
追加情報
:
208p;21

内容詳細

約四百年にわたって続き、後の中国王朝の原型となった漢帝国は、どのようにして始まったのか?秦末の社会状況と陳勝呉広の乱に代表される民衆反乱の発生から、項羽・劉邦の登場、秦帝国の滅亡、項羽の分封、そして楚漢戦争の終結に至るまでの歴史的過程を再検討し、統一王朝誕生の実像に迫る。

目次 : 第1章 秦末反乱の背景と基盤/ 第2章 陳勝呉広の乱とそのインパクト/ 第3章 『史記』項羽本紀考/ 第4章 項羽政権の成立/ 第5章 劉邦集団の成長過程/ 第6章 楚漢戦争の展開過程とその帰結

【著者紹介】
柴田昇 : 1966年鳥取市生まれ。静岡大学人文学部卒業。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(歴史学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、愛知江南短期大学准教授を経て、同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • MUNEKAZ さん

    陳勝・呉広の乱から楚漢戦争の決着まで。もとは論集なのだが、全体の流れがはっきりしており読みやすい。秦による「統一」という異常事態から、戦国七雄並立という伝統的な体制への揺り戻しとしてこの時代を捉え、諸王の連合として漢帝国の成立を見る。また項羽VS劉邦ではなく、分裂した七国の国際政治の場として楚漢戦争を描いている。今までこの時代に抱いていたイメージが塗り替えられる内容で、大変面白い。知識のアップデートにもおすすめの一冊。

  • さとうしん さん

    陳勝・呉広の乱から楚漢戦争までの流れや論点を追う。著者の論文が下敷きということだが、概説調で読みやすい。秦の統一が一時的な武力制圧にすぎなかったこと、群雄が戦国七雄並立体制があるべき姿という発想から容易に抜け出せなかったこと、項羽も劉邦も他の諸王に対して圧倒的に優位な立場にあるというわけではなく、劉邦は垓下の戦いにおいてようやく反項羽連合の盟主としての実質を備えるに至ったことなど、読みどころとなる主張が多い。「その後」のことは著者もしくは後人の課題ということになるだろうか。

  • aeg55 さん

    歴史小説を読むような軽いノリで読み始めたら、大学の教科書として使えるようなガチ本だった。複数の研究論文を束ねたような本。複数の列伝で構成される史記を白文と訳文、解説で構成、楚漢戦争の通史として整理されている。 垓下の戦いに代表される場面の当時の空気感などがリアリティを持って感じられ面白い。漫画『項羽と劉邦』を補助教材として読み直しながら読んだので非常に時間がかかった。 いつかは『史記』を読みたいものだ、と考えていたが、無理な事という事を確認した。

  • 佐藤丈宗 さん

    陳勝の決起から、いわゆる楚漢戦争を主軸に描かれる漢帝国成立までの歴史。紀要などへの投稿論文をベースに改稿・再編されたつくりだが、記述は明快平易で読みやすい。短期間で勢力を拡大した陳勝や、最終的な勝利者となった劉邦に「地域性の希薄さ」という共通点が見出だされるのが面白い見解(故に特定の地域に安住しない侵略性を発揮した)。項羽による諸侯分封によって、劉邦が他勢力を「各個撃破」する余地を与えたこと等々、書誌タイトル通りプレ漢帝国の歴史を凝縮した一冊。

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