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カタリゴト 帝都宵闇伝奇譚 角川ホラー文庫

柴田勝家

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041116364
ISBN 10 : 4041116368
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

世は大正。華族である堀井男爵が、何者かに殺された。
自称“ハードボイルド”私立探偵・平島元雪は、
「華族殺し」の犯人を突き止めるため独自調査を開始する。
未亡人となった堀井夫人の愛猫探し、噂の怪人“ムカデ伯爵”と失踪したバスガールの行方、
堀井家に現れる“黄金幽霊の首”の謎‥‥
無理難題を突きつけられる平島の前に、美しき年少浪曲師・真鶸亭湖月が現れる。
湖月は平島から投げかけられる事件の手がかりと、実在の説話・伝承を元に、
即興で創り出す奇想天外な物語〈カタリゴト〉を披露していくが――。
その〈謎解き〉は単なる騙りか、はたまた真相への糸口か?
帝都を舞台に繰り広げられる大正推理奇譚、ここに開幕。

【著者紹介】
柴田勝家 : 1987年、東京都生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。在学中の2014年、「ニルヤの島」で第2回ハヤカワSFコンテストの大賞を受賞し、デビュー。18年、「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」で第49回星雲賞日本短編部門を受賞。21年、「アメリカン・ブッダ」で第52回星雲賞日本短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • yukaring

    元華族の探偵と美しき少年浪曲師が奇妙な謎を解き明かしていく大正怪奇ミステリ。探偵になると言って華族である実家を放逐された平島元雪。彼は恩人である堀井男爵が殺された“華族殺し”を解決したいと思っているが現在は五里霧中。しかし彼はある日浪曲師・湖月と出会う。いくつかのキーワードから奇想天外な物語〈カタリゴト〉を繰り広げる湖月の頭脳に惚れ込んだ元雪は自分を悩ませている謎をお題として湖月に与える。出てきた答えは真相か嘘偽りか?「大正ゾンビ奇譚」「ムカデ伯爵と消えたバスガール」など雰囲気があってとても楽しめた。

  • キナコ

    表紙買いした一冊。長篇ホラーかと思いきや短編。しかし最後にすべてが繋がっていく様は圧巻。主人公が探偵役とワトソン役を上手くこなしているのもいい。時代背景が大正のため、貴族関係の流れが分かりにくくはあっが、怪異と言われる現象を理論的に突き詰めていく浪曲師がかっこいい。時代に翻弄された人々かな。

  • 備忘録

    華族でありながら勘当され探偵となった主人公のもとに舞い込む依頼を 湖月なる語り部がカタリゴトとして解き明かしていく ひとつひとつの謎は単独で存在していたが 最後はそれらが全て繋がり大きな事件になっていく ホラー味は薄いが湖月がカタリゴトとして紡ぎあげる事件の真相などミステリとしてよくできて面白い

  • ハスゴン

    レーベルがホラーだったけど読むとキチンとミステリとしてシリーズ化するんだと思うけどまた興味深いシリーズが出た?

  • 佐倉

    大正ロマン、探偵、そしてリズム感に溢れた魅力的なカタリ!と何もかも揃った冒険活劇だった。元華族のぼんくら探偵が流しの芸人真鶸亭湖月と出会い、湖月のカタリに導かれながら事件を解決していく。やがて各話それぞれのカタリと事件が結実して…という構成だが特色すべきは台詞地の文含めた文体のリズム。古典話芸のような語りの魅力とキャラ文芸的な現代エンタメが混ざり合ったような雰囲気で読むだけで心地よい。背後に流れる歴史民俗要素も流石柴田勝家といった感じ。湖月の性別不詳なあざとい仕草と流れるような台詞回しも気に入った。

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