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中山民俗学探偵譚 ミステリ・フロンティア

柳川一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488020262
ISBN 10 : 4488020267
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

かつて民俗学の巨匠・柳田国男に師事し、戦後地元・足利でひっそりと暮らす中山太郎の元を、下野新聞記者が訪れる。探偵小説執筆の参考に、中山太郎が同時代を過ごした偉人達との交流について話を聞きたいという。柳田国男、種田山頭火、宮武外骨、南方熊楠、そして平井太郎‥‥。話を脱線させつつも、中山太郎は奇妙な出来事を語っていく。『三人書房』で鮮烈なデビューを飾った著者による、もう一人の“太郎”の物語。

【著者紹介】
柳川一 : 1952年茨城県生まれ。明治学院大学卒業。2021年、若き日の江戸川乱歩が開いた古書店を舞台にした「三人書房」で、第18回ミステリーズ!新人賞を最高齢の69歳で受賞。同作を連作化した『三人書房』で本格的デビュー、話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    実在の著名人が不可思議な犯罪を謎解きしたり、意外な事実を発見する物語はコージーミステリのパターンとして定着した。シリーズ探偵が読者の期待に応える活躍を求められるように、この人はどんな推理を披露するかとのワクワク感が重要となる。知られざる民俗学者の中山太郎が経験した柳田国男、宮武外骨、江戸川乱歩に南方熊楠らにまつわる奇怪な物語を語っていく仕掛けは、歴史の裏側にひそむ秘密を描く語り口が実に面白い。ただホラーやミステリのテイストは薄く、事件らしい事件も起こらない。本物の中山回想録とされても納得できそうな薄味だ。

  • 雪紫

    昭和の偉人集合民俗学ミステリだけど乱歩以外は柳田国男、南方熊楠しかわからん・・・。語り口調はかなり視点が変わるので、え、いつのまにこのひとが?と困惑。解決する謎もあればしないまま終わるのも、情勢ゆえ?馴染みがない人物ばかりなので(誰が架空で誰が実在?)わからないまま終わっちゃったけど、ラストに作者の想いを含めたすべてが詰まってる、そんな話。好みは「外法頭」、「百物語」。

  • 団長

    図書館で見かけた本。民俗学で探偵なんて大好物ですよ。と言うことで借りてみましたが、うーん…。イマイチ入ってこなかったかな。でも昭和初期の荒廃した雰囲気なんかは味わえたけどね。基本解けた謎もありきたりと言うかなんと言うか。実際そんなもんかもしれんけど、せめて小説ではもっと驚くような展開が欲しかったかな。

  • rosetta

    ★★★✮☆古本屋をやっていた頃の江戸川乱歩を主人公にした『三人書房』でデビューした作家の二作目。中山太郎という実在の民俗学者に話を聞いた記者が小説に仕立てるという体のストーリー。柳田国男や山頭火、宮武外骨、江戸川乱歩、三遊亭圓朝、そして南方熊楠といった時代の巨人たちが登場。推理と言うよりも怪奇な事件のタネ明かしといった趣き。さすが、七十を過ぎてデビューした作家さん、カバーにあるように「滋味あふれる」短編集。

  • いなばさくら

    明治から昭和初期を題材にした、連作短編ミステリ。多分デビュー作の「三人書房」が結構面白かったと記憶していた作家さんの2作目かな?デビュー作と同じようなテイストで、現代が舞台のお話以外は極端にペースが下がるわたしには、読みやすいものではなかったです。構成も語り(昭和初期)と地の文(明治)が科白ばかりで大変分かりにくかったです。デビューしたてとはいえ2025年時点で73歳の作家さん、次作があるか分からんけどもう読まんやろな。

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