踊る彼女のシルエット 双葉文庫

柚木麻子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784575524598
ISBN 10 : 457552459X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
追加情報
:
256p;15

内容詳細

義母が営む喫茶店を手伝う佐知子と芸能事務所でマネージャーをする実花。出会ってから十六年。趣味にも仕事にも情熱的な実花は、佐知子の自慢の親友だった。だが、生み育てたアイドルグループが恋愛スキャンダルで解散に追い込まれたのをきっかけに、実花は突然“婚活”を始める。「私には時間がないの」と焦る彼女に、佐知子は打ち明けられないことがあり…。幸せを願っているのにすれ違ってしまう二人の友情のゆくえは。

【著者紹介】
柚木麻子 : 1981年東京都生まれ、立教大学文学部卒業。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞。受賞作を含む連作短編集『終点のあの子』でデビュー。15年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mae.dat さん

    旧タイトルであり、物語の重要なキーになる女性アイドルグループの名前でもある「デートクレンジング」って知りませんでした。意識的にデートをする事に距離をおき(デートすると言う、かくあるべき女性像を見直しながら)自身に向き合う事みたい。女性に取り巻く環境、問題がテーマとして根底に流れていますね。それを世間体って言うのかな。女性は特に女性同士の距離感を男性のそれよりも機微に感じ使う様に適応進化していますからね。おじさんには色々面倒いなぁと思う迄でした。女性なら「しんど」と思いながらもあるあるなのでしょうか。

  • mariya926 さん

    「デートクレンジング」を改題した本でした(*ノω-)騙された~。2年半前に読んだデートクレンジングの続編だと思いながら読んでいました(笑)確かに結婚している場合と、していない場合だと親友であっても言いにくいことがあったり、距離ができてしまう事があります。しかし主人公はそれでも友情を続けようと戦う感じです。確かに女性は「こうであってこそ一人前」みたいな壁があります。自分自身でそのような呪いをかけているのか、周りから言われる言葉によるのか··それでもそんな呪いは吹き飛ばせ!!です。

  • 馨 さん

    女性は結婚や出産でガラリと環境や考え方が変わるし、学生時代は同じ道を歩んでいた者同士でも、大人になり一方が結婚や出産した時点で距離を感じてしまうことはあるあるだと思います。主人公は既婚者佐知子、親友は未婚の実花。正直登場人物皆極端な思考で全面的には共感出来なかったが、これが女性なんだろうなと思いながら読了。芝田さんなんかは一見面倒臭くて自己中で性悪な感じでしたが人間らしい感情なのかな。唯一佐和子の義母がまともだったしかっこいいと思いました。

  • hit4papa さん

    解散したアイドルグループ「デートクレンジング」の女性マネージャー実花と、彼女に憧れを持ち続けている親友佐知子。大学生の頃、知り合って、35歳となった二人の女子の、友情物語です。昔アイドルを目指していた実花は、婚活に邁進中。それが本意ではないと見抜いている主婦の佐知子は、気を揉み続けます。世の中が設定した暗黙のタイムリミットに翻弄される女子たちがテーマになるでしょうか。何を主張しているのか読み取り難く、漫然と読み終えてしまいました。若い頃の情熱は失われ、異なる価値観に置き換わるというのは共感できるけど。

  • ガチャ さん

    35歳独身女性となれば婚活に焦るものである。結婚して子供がいる女性は勝ち組と言われてきたから、佐知子は勝ち組なのであろう。佐知子に憧れられて、華やかな舞台を支えてきた実香ですら、独身の今の状況に焦ってしまい、婚活に躍起になる。そんな実香に本来の姿を失ってると佐知子は言うけど、佐知子に実香の気持ちはわからない。私は実花側だからなんとも読み苦しい。友達が限られていくのも寂しいものですね。 只、結婚することが果たしてゴールなのだろうか?無理矢理結婚に漕ぎつけても、意味がないのですね。実香の着地点はすごくよかった

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人物・団体紹介

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柚木麻子

1981年生まれ。大学を卒業後、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞。同作は、高校生が

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