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本屋さんのダイアナ 新潮文庫

柚木麻子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101202426
ISBN 10 : 4101202427
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2016
Japan

Content Description

私は大穴(ダイアナ)。こんな名前を初めて褒めてくれた、あの子。最強のガール・ミーツ・ガール小説!

私の名は、大穴(ダイアナ)。おかしな名前も、キャバクラ勤めの母が染めた金髪も、はしばみ色の瞳も大嫌い。けれど、小学三年生で出会った彩子がそのすべてを褒めてくれた――。正反対の二人だったが、共通点は本が大好きなこと。地元の公立と名門私立、中学で離れても心はひとつと信じていたのに、思いがけない別れ道が……。少女から大人に変わる十余年を描く、最強のガール・ミーツ・ガール小説。

【著者紹介】
柚木麻子 : 1981(昭和56)年、東京都生れ。2008(平成20)年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、’10年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。’15年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんごろ

    生活環境の違う本が好きな女の子2人の成長していく姿の話!小学生から大学生までの過程を親のように見まもる感じというか、2人の伝記を見る感じかな(^^)柚木麻子さんの書いたいろんな作品がこの本に凝縮して入った気がします。ほんの一瞬だけ『私にふさわしいホテル』の大御所作家・東十条宗典が友情出演して、思わずにやけてしまいました(笑)柚木麻子さんの作品の中でオススメできる作品だと思います(^^)BGMには谷村有美があいそうな気がします(^^;)

  • さてさて

    『みんながみんなアンみたいに飛び立てるわけじゃない』、『アンの良いところをダイアナは自然に引き出してあげたんだ』と「赤毛のアン」の物語にダブルヒロインの彩子とダイアナの人生を巧みに重ね合わせるこの作品。それは『自分の心がけ次第で人生を変えることができる』と気づいていく二人の少女が大人になるのを見る物語でもありました。『人生の道しるべになる』という私達の名前。どんな名前にだってそれをつけた人の思いがこもっていることを感じるこの作品。少女達の確かな成長を描く柚木さんの上手さをとても感じた素晴らしい作品でした。

  • ミカママ

    登場人物のそれぞれが、他人にクタ〜っと寄りかかっている中で、ティアラちゃん、最強!私にとっては彼女こそが作品に通った太い柱で、その他は横糸でしかなかった。『赤毛のアン』を知る人には2倍楽しめる作品。ちなみにあたしも全巻、そしてお料理ブックも持ってます<(`^´)>エッヘン

  • ろくせい@やまもとかねよし

    異なる家庭環境で育つ2人の女性。そんな彼女らが同じように感じる情緒をめぐらせた生育の物語。透き通った自己意識は、自立という名の下で周囲との違いに戸惑いながら作り上げざるを得ない意識に変貌させ、ふとした立ち止まりに不本意である自己に気付く。彼女らの通底で繋がる互いの利他は大きな生きる糧。しかし、彼女らの利他的思い遣りは彼女らの利己で惑わされる。うまく言葉や態度で伝えられなくなっていく利他。過去に共有した利他の喜びすら、利己的な理解で反故にされていく。終盤、そんな利他の共有に改めて真摯に向き合う彼女らに弥栄。

  • 射手座の天使あきちゃん

    三年三組の教室で少女は運命の出会いをする 一人は競馬でもないのに「大穴」、いえいえ私の名前はダイアナ、 キャバ嬢の母ティアラと二人暮らし もう一人は綾子、学力・容姿・裕福な両親とすべてに恵まれた少女 真逆の二人の共通点は読書好き お話の中にも沢山本が出てきます 「赤毛のアン」、「危険な関係」、「ボヴァリー夫人」、「大きな森の小さな家」、「ナルニア国物語」、「父の詫び状」 あぁ、読んだ読んだ! うわー懐かしい! と読書メーターファンなら思わず声が出そう(笑) 面白いです、読めば分かります♪

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