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ISBN 10 : 4061984527
Content Description
日本の怠惰な知性の伝統の中で、「事件」として登場した坂口安吾と中上健次。二人は近代文学の根源へ遡行しつつ、「自然主義」と「物語」の止揚を目指す。安吾は、自らを突き放すような他者性に文学の「ふるさと」を見出し、中上は、構造に還元することなく、歴史の現在性としての「路地」と格闘する。闘う知性としての安吾と中上を論じた74年から95年までの批評を集成した、伊藤整文学賞受賞作。
目次 : 1 坂口安吾をめぐって(『日本文化私観』論/ 安吾、理性の狂気/ 安吾はわれわれの「ふるさと」である ほか)/ 2 中上健次をめぐって(「十九歳の地図」書評/ 中上健次論抄/ 中上健次への手紙 ほか)/ 3 安吾と中上をめぐって―関井光男との対話(安吾の可能性/ 闘争する知性と文学)
【著者紹介】
柄谷行人 : 1941・8・6〜。文芸批評家。兵庫県生まれ。1965年、東京大学経済学部卒業。67年、同大学大学院英文学修士課程修了。68年、「三田文学」を通して中上健次と知り合う。69年、「“意識”と“自然”―漱石試論」で群像新人文学賞を受賞。75年から77年、80年から81年、83年から84年と、イエール大学、コロンビア大学の研究員を務める。また、批評誌「季刊思潮」「批評空間」を創刊。主な著書に『マルクスその可能性の中心』(亀井勝一郎賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ころこ
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Happy Like a Honeybee
読了日:2019/10/16
OjohmbonX
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e.s.
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Creator:望月ハルヒ
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