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残留日本兵の真実 インドネシア独立戦争を戦った男たちの記録

林英一

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861821301
ISBN 10 : 4861821304
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2007
Japan

Content Description

日本敗戦後、インドネシア独立戦争に身を投じた元日本兵たち。彼らはなぜ、帰国しなかったのか。「棄民」と「英雄」という二項対立的な神話に押し込められてきた、インドネシア残留日本兵の実像が浮かび上がる力作。

【著者紹介】
林英一 : 1984年三重県生まれ。2007年慶應義塾大学総合政策学部卒業。現在、慶應義塾大学大学院経済学研究科経済学専攻修士課程在学中。専門領域は歴史学、地域研究。慶應義塾大学「平成17年度塾長賞」・日本学生支援機構「平成17年度優秀学生顕彰事業」学問分野奨励賞、「平成18年度優秀学生顕彰事業」学術分野大賞受賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • makimakimasa

    2004年夏に慶大海外研修で訪れたバトゥ村落の小野盛宅、そこで借り受けた「陣中日誌」複製版を読み解き、等身大の日本兵を描くと決意。先行研究で学術論文はほぼ無く、あっても同時代の一次資料は参照してない回想録など、故に本書は価値ありと自賛する。その点で青沼陽一郎『帰還せず』は小野の記憶違いを想像で補い、二次資料検討も不十分で怠慢と批判。但し本書もp222挿入写真の広岡勇の説明でミスあり(知り合いの実子曰く、正しくは前列一番右)。なお小野は戦後サマリンダ駐在で木材検品員や、安宅産業の木材輸出の翻訳業務に就いた。

  • ceskepivo

    著書が一次資料に丹念に取り組み、小野氏にも何回もインタビューしてまとめた本書。頭が下がる思いだ。小野氏が、日本人としてインドネシアを見捨てるわけにはいかない、という義憤からインドネシアに残ったという話には、複雑な思いがした。

  • Ahmad Hideaki Todoroki

    数あるインドネシア残留日本兵についての本の中で、もっとも実証的な労作。本書のように一次資料を駆使した本はほとんどなく、多くは戦後何十年も経ってからの残留日本人本人の回想なので、過去の美化や自己正当化から逃れえなかった。「真実」という書名はともかく、本書は学術的にも高い水準にあると思う。続編と併せてお読みください。

  • furu_sato_sf

    インドネシアに残留した日本兵の戦後について、一次資料をベースにまとめた貴重な内容。日本敗戦後のインドネシア独立の流れにも触れるとともに、共和国軍内での実際の活動についての記述もあり、読み物としても面白い。「残留日本兵神話」を終焉させるというのが、著者の意図であるとのことだが、主人公についても最初は「アジア解放」という理念に共感しつつも、最終的にはそのようなイデオロギーは残らなかったのではないかという考察が印象的であった。

  • 豊中 平八郎

    知らなすぎたので、どちらかと言うと枝葉の話しながら読了。60年余前まで銃火を交えて戦っていた人々がいることを知っておくべき。“歴史”なんだけど年代的には陸続きの現実ですから。

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