渋川春海 失われた暦を求めて 日本史リブレット人

林淳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784634548503
ISBN 10 : 463454850X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
林淳 ,  
追加情報
:
95p;22

内容詳細

宣明暦から貞享暦へ。八二三年間の改暦の空白に終止符を打ったのは、保科正之から改暦を命じられた碁方の渋川春海であった。保科正之を囲むサロンには、吉川惟足、山崎闇斎らが集まり、『日本書紀』神代巻を解読し、そこに理想の世を求めていた。春海もまた改暦のための観測や暦算を行いながら、『日本書紀』を読み、神武天皇がつくった失われた古暦を求めた。暦の始まりを神武天皇即位とした春海の復古主義は、時をこえて神武紀元の皇紀をこの国に生みおとした。

目次 : 1 暦と改暦/ 2 渋川春海と保科正之/ 3 改暦までの道のり/ 4 改暦の社会的影響/ 5 春海と土御門泰福の交流

【著者紹介】
林淳 : 1953年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専攻、宗教学・日本宗教史。現在、愛知学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さとうしん さん

    貞享暦への改暦をめぐって、朝鮮との対比など改暦の世界史的意義や保科正之ら当時の為政者や学者たちの儒教的教養のありようについて言及するほか、渋川春海自身の思想、特に彼が中国暦の伝来以前に日本固有の暦法があったと固く信じるなど日本中心の復古主義的な信念を持っていたこと、中国を敢えて「西土」と呼び、中国暦をそのまま受容することは中国の属国となることを意味すると信じていたことなど、小説『天地明察』からは見えてこない彼の思想的暗部というか限界、思想史的な位置づけについてまとめている点が面白い。

  • hr さん

    小説「天地明察」で存在を知った渋川春海の歴史的事実を追いかける本。なかなか影響力のある人物だったのだな。ところで小説のほうはまだ読み終わっていない。

  • 海 さん

    なかなか読み終わらなかった、、、。読んでも内容が頭に入ってこなくてこんなに時間がかかってしまった。私が知りたかった二十四節気七十二候については書かれていなかったのでとても残念だ。しかし、日本独自の暦が作られ、それが世間に広まるまでの渋川春海の努力と周りの支えがよくわかった。

  • samandabadra さん

    日本の暦を800年ぶりに変えるにあたって大きく貢献した人の伝記。そういえば『風雲児たち』なる漫画にも登場してきたような。それにしても、碁を専門にし、それを将軍などに指南する役目も立派な職業になっていることに驚く、また、京都には天文をつかさどる人々がいたが、この人たちを含め多くの人の働きをもって平安時代の改暦が行われたことを知る。勿論、関孝和などの和算の世界の発展なかりせばこの分野の進展も不可能なのは当然といえば当然であるが。最終的に渋川家を江戸の天文分野の権威とすべく努力する姿もこの時代的というか

  • Miyagawa Yoko さん

    国学との関連

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