被爆を生きて 作品と生涯を語る

林京子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784002708133
ISBN 10 : 4002708136
フォーマット
出版社
発行年月
2011年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
島村輝 ,  
追加情報
:
21cm,63p

内容詳細

人が被爆体験を抱えながら生きる意味を問う作家、林京子。戦時下の上海での幼少時代、引揚げ後の被爆、福島原発事故により再び眼前に「核」が突きつけられた2011年3月11日まで、その生涯を作品と重ねて語る。

【著者紹介】
林京子 : 1930年生まれ。著述業。1977年、「祭りの場」で第77回芥川賞受賞

島村輝 : 1957年生まれ。フェリス女学院大学教授。日本近代文学、プロレタリア文学専攻。「逗子・葉山9条の会」事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あや さん

    大学生の時原爆に関する著作を買い集めた。この本は林京子さんの訃報に接して手に取った。林京子さんがいちばん訴えたいことは何か。長崎の原爆を女学校在学中に経験して焼け野原を命からがら生き延びたご経験された林京子さんが大人になってアメリカの核実験施設を見学する機会を得た記述がある。アメリカ核実験施設の警備の厳重さが描写されている。原子力の平和利用なんてあり得ないという論者である私は原発反対論者だけれども日本の原発もどの程度の警備なのか気になる。テロなどに遭ったら日本の美しい自然はひとたまりもない廃墟と化す。

  • あや さん

    大学生の頃原爆に関する著作を買い集めていて林京子さんの著作もたくさん買って今でも手元にあるけれど後回しにしてまだ読むことができていない。そんな中で先日林京子さんの訃報。お友達が30代〜40代の時に数多く亡くなったのに被爆者認定されず闇に葬り去られているという記述。核実験施設訪問やアメリカでの講演経験。核廃絶に向けての動きが鈍る昨今林さんが生涯をかけて伝えようとしたことを遺された私たちが次の世代に伝えていかなかえればならない。

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