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実録証言大刀洗さくら弾機事件 朝鮮人特攻隊員処刑の闇

林えいだい

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794810526
ISBN 10 : 4794810520
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

太平洋戦争末期の一九四五年五月二三日早朝、福岡県の大刀洗北飛行場で、二日後に出撃を控えた特攻機が炎上する事件が起きた。特攻機の名は「さくら弾機」。まもなく陸軍飛行第六二戦隊所属の通信士・山本辰雄伍長が、放火犯として憲兵隊に逮捕された。彼は朝鮮人(氏名は創氏改名によるもの)だった。当時を知る二一名の人々の証言(書簡を含む)によって、謎に包まれた事件の真相を明らかにする。

目次 : 四式重爆撃機「飛龍」―飛行第一一〇戦隊整備係・佐野馨少尉/ 特攻出撃のたびに生還―飛行第六二戦隊航法士・前村弘候補生/ 黙殺された掩護機要請―飛行第六二戦隊通信士・松島清伍長/ 特攻で死にたくなかった―飛行第六二戦隊航法士・花道柳太郎伍長/ さくら弾機の機長として―飛行第六二戦隊操縦士・佐野仁少尉/ さくら弾機の不時着を目撃―森部和規/ 早朝の炎と黒煙―大刀洗陸軍航空廠北飛行場整備班・河野孝弘/ 憲兵隊の取り調べ―夜須村農会・倉地ミツ子/ 出撃しなかった特攻隊員―第二二六振武隊・杉田登伍長/ 陸軍専用旅館の息子が見た特攻隊員―清泉閣・永村徹〔ほか〕

【著者紹介】
林えいだい : 1933年12月4日福岡県香春町生まれ。記録作家。ありらん文庫主宰。早稲田大学文学部中退後、故郷の筑豊に戻り、地方公務員を15年務めた後、作家専業となる。徹底した聞き取り調査で、公害、朝鮮人強制連行、差別、特攻隊など民衆を苦しめた歴史の闇を暴きつづける。1967年読売教育賞、1969年朝日・明るい社会賞、1990年青丘出版文化賞、2007年平和・協同ジャーナリスト基金賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • BLACK無糖好き

    さくら弾機:日本陸軍最後の切り札と言われた特攻専用の重爆撃機。同機は約三トンの爆弾を搭載するため、機体の一部にベニヤ板を使い、機関砲などの防御火器を全て撤去し軽量化を図るも、無理な設計から故障や事故も頻発していたという。◆1945年5月23日福岡県の大刀洗北飛行場で同機の炎上事件が発生、放火犯として朝鮮人の山本辰雄伍長が憲兵隊に逮捕され、その後8月9日に処刑された。本件は冤罪の可能性があると見た著者が関係者の証言を拾い集め、事の真相に迫ろうと努める。決定的な事実の解明には至らないが、キナ臭さは残る。 

  • HH2020

    ◎ 福岡の大刀洗北飛行場で特攻出撃間近の重爆撃機が燃えた。軍にとって起きてはならない事故だ。憲兵どもに放火犯に仕立て上げられ終戦も間近い8月9日に油山の山林で銃殺刑に処されたのは、あろうことかその爆撃機に搭乗する予定だった特攻隊員の学徒兵山本辰夫伍長だった。なぜ山本伍長が軍の標的になったか?それは山本伍長が半島出身だったからである。戦争末期の狂気としか思えない軍の振る舞いの犠牲になった山本伍長の無念さを歴史に埋没させまいと丹念に証言を集めて真相に迫る。著者林えいだい氏の執念の成果である。8月は鎮魂の月だ。

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