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自分で名付ける

松田青子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087717532
ISBN 10 : 4087717534
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2021
Japan

Content Description

「母性」なんか知るか。

「結婚」「自然分娩」「母乳」などなど、「違和感」を吹き飛ばす、史上もっとも風通しのいい育児エッセイが誕生!

結婚制度の不自由さ、無痛分娩のありがたみ、ゾンビと化した産後、妊娠線というタトゥー、ワンオペ育児の恐怖、ベビーカーに対する風当たりの強さ……。

子育て中に絶え間なく押しよせる無数の「うわーっ」を一つずつ掬いあげて言葉にする、この時代の新バイブル!

【目次】
1章 「妊婦」になる
2章 「無痛分娩でお願いします」
3章 「つわり」というわけのわからないもの
4章 「理想の母親像」とゾンビたち
5章 「妊娠線」は妊娠中にいれたタトゥー
6章 「母乳」、「液体ミルク」、「マザーズバッグ」
7章 「ワンオペ」がこわい
8章 「うるさくないね、かわいいね」
9章 「ベビーカーどうですかねえ」
10章 「名前」を付ける
11章 「電車」と「料理」、どっちも好き
12章 「保護する者でございます」


【著者略歴】
松田青子(まつだ・あおこ)
1979年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。2013年、デビュー作『スタッキング可能』が三島由紀夫賞および野間文芸新人賞の候補となる。2019年『女が死ぬ』(『ワイルドフラワーの見えない一年』を改題)の表題作がシャーリー・ジャクスン賞候補、2021年『おばちゃんたちのいるところ』がLAタイムズ主催のレイ・ブラッドベリ賞候補に。他の著書に『持続可能な魂の利用』『男の子になりたかった女の子になりたかった女の子』、翻訳書にカレン・ラッセル『レモン畑の吸血鬼』、アメリア・グレイ『AM/PM』、ジャッキー・フレミング『問題だらけの女性たち』、カルメン・マリア・マチャド『彼女の体とその他の断片』(共訳)、エッセイ集に『ロマンティックあげない』『じゃじゃ馬にさせといて』などがある。


【著者紹介】
松田青子 : 1979年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。2013年、デビュー作『スタッキング可能』が三島由紀夫賞および野間文芸新人賞の候補となる。2019年『女が死ぬ』(『ワイルドフラワーの見えない一年』を改題)の表題作がシャーリイ・ジャクスン賞候補、2021年『おばちゃんたちのいるところ』がLAタイムズ主催のレイ・ブラッドベリ賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • こーた

    夫婦別姓を選択した作家の、妊娠・出産・育児をめぐるエッセイ。と一言でまとめてしまうと、こぼれ落ちてしまうものがあまりにも大きい。妊婦は(産まれてくる子どものひとも)社会的にも身体的にも最弱の存在だ。その弱い者にこの国は冷たく、厄介事はぜんぶ自己責任として押しつけられる。いまぼくらの社会で「普通」とされていることが、如何にヘンテコで(妊婦に限らず誰にとっても)たいへんなことか。弱い立場に立たされると、それらがよく見えてくる。希望はゆるい連帯にある。街で出会う(かつての、も含む)母親たちに助けられ、⇒

  • 真香@ゆるゆるペース

    38歳で妊娠、未婚で出産した松田青子さんのエッセイ。妊娠・出産・育児にまつわる社会の「普通」や「当たり前」とされていることの違和感や、パートナーとお母様と3人体制で行っている育児の様子が軽妙に綴られている。自分が育児にどっぷりだった頃に抱えていた、言いたくても言えなかったモヤモヤを代弁してもらった感じで、何度も頷きながら読んだ。子供を持つ女性なら誰もが共感できる話ばかりだけど、現在育児中だったり、将来子供を持ちたい男性にも読んでほしい内容。蛇足だけど、お子様のお名前のイニシャルが自分の息子と同じで親近感。

  • アキ

    39歳で結婚しないまま無痛分娩で出産した。夫婦別姓の制度がないので、婚姻届は出さなかった。結婚していないので法的にはシングルマザーであるはずだが、夫の役割のXと同じ家に住んでるので児童扶養手当の対象にならなかった。2020年12月男女共同参画担当相の丸川珠代議員が夫婦別姓に反対する文書に署名していた。先進国で夫婦別姓が認められていないのは日本だけ。男性が妊娠する側だったら、液体ミルクなんてコンビニで買えるようになっていただろう。2019年から今年までの文章を読み、色んな点で今は過渡期なんだろうなと感じた。

  • えんちゃん

    結婚とは・女性とは・母親とは。日本に蔓延る『理想の女性像』への違和感。実際に妊娠し出産し子育て中の松田さんが、歯に衣着せずキレッキレに切り込むエッセイ。わかる。わかるよ。何でもかんでも怒りたくなる気持ち。読みながら一緒に怒っていたけど、だんだん疲れてしまった。怒るのもエネルギー要るよね。

  • 愛玉子

    結婚、妊娠・出産、そして育児というのは、ものすごく個人差があるもの。それを一緒くたにして「こうあるべき」を押し付けるのはそろそろやめにしていただきたい、と常々思っていたので、そうだそうだもっと言って!と共感しきり。自分にとっては「普通」だし平気なことが、他の人には不快で辛いことかもしれないし、誰かの快適な「普通」の生活が、他の誰かを踏みつけにして成り立っているのなら、そんな社会は長続きさせてはならない。「普通」の違和感に気付き、自分の「普通」を押し付けないということの大切さ。「保護する者」にニヤリとする。

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