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赤い文化住宅の初子

松田洋子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784872337631
ISBN 10 : 4872337638
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2003
Japan

Product Description

吉田戦車が「広島弁漫画の金字塔。泣けた」と絶賛、南Q太が「なんて切ない青春!」と涙した、感動の「愛と青春のヒロシマ」叙情傑作集!

表題作『赤い文化住宅の初子』は、父もなく母もなく、家にテレビも電話もなく、進学先も就職先もない、とてつもなく薄幸の少女・初子がただひとつ儚い「恋」を支えに生きる姿を描く純情恋愛物語。

同時収録の『PAINT IT BLUE』は、実家の鉄工所で肉体労働に励む青年の痛く切ない青春模様を描いた珠玉の作品。

これまで『薫の秘話』や『秘密の花園結社リスペクター』など、天才的な毒舌で注目を集めてきた異能の作家・松田洋子が、出身地・広島に寄せる愛と執着を胸に、本気で「泣き」の新境地に挑んだ必読の一作!感涙間違いなし!

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 山上徹也そっくりおじさん・寺

    久々の再読。かつて愛読書の一つだった。古本屋で再会して思わず購入。やっぱり名作である。広島を舞台にした漫画が2編。広島ものと言えば戦争ものが多いが、これは2002年初出、兄と二人暮らしで文化住宅に住む中学生の初子が主人公。貧困ならではの不幸に出会う度に力無く漏らすため息。どんどん不幸になるのだが、ラストは切なくて泣いてしまう。併録の『PAINT IT BLUE』は零細町工場が舞台。これも貧困ものだが悲惨な現実を描きながら明るい。貧しくとも苦しくともどっこい生きねばならないのだ。是非お勧め。

  • reeree

    [http://mediamarker.net/u/reeree/?asin=4872337638] ・「赤い文化住宅の初子」 第一章 赤毛のアン・ビシャス 第二章 十五才少女漂流記 第三章 Right Light 第四章 DIE・DAMN・END ・「PAINT IT BLUE」 #1 青春の鎖国 #2 Welcome to Fool's Paradise #3 キレル・リアル・スメル #4 Factory of Dreams 「赤い文化住宅の初子」は兄と一緒に文化住宅に住んでいる貧乏な女子中学生の

  • ゆっき〜

    今年読んだ中で一番印象深い漫画。でも感想がうまく書けない。幸せは生き抜く強かさに実はあまり関係ないのかもしれない、でもいつか幸せになって。あとは映画見てからもう一回考えよう。

  • hata

    松田さんの作品はシニカルでシュール、けれど必ずあたたかい。台詞が独特で、繋がりが型にはまってないからずっと新しく廃れない。どこにも同じようなキャラがいない。作品の雰囲気は作者が物事を見つめる目線だ。貧乏で家族もバラバラ、拠り所も明日の希望もない。けれどこっそり秘めた僅かな憧れだけで生きる慎ましさがあたたかいのだと思う。ドラマチックでもハッピーエンドでもない。それだけで見ればちっぽけすぎる喜びを、これさえあれば生きていけると感じさせてくれるような、しみじみとした深い感動が心地よくて何度も読んでしまう。

  • あさひ

    中卒で働かなくてはならない幸薄い少女ハツコの話と経営が厳しい零細工場の小せがれジツの話。リアルに不幸すぎて...かなりイタイ笑いがこみ上げます。後ろ向きな話ではありません。それでも生きていくというしたたかな強さを感じるからでしょうか。

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