Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• やすらぎ

  読了日：2023/08/12

  誰もいなくなった海辺に佇み、向こう岸も見えないこんなに大きな海の彼方から、届くかもしれない贈り物を待ち続ける。いつかきっと誰かに渡ると願って流れてくるのだから。夜が怖くて、でも月あかりが励ましてくれて、雨に打ちつけられたときもあったけど寂しくなんてなかった。朝日が温めてくれたから。荒波に揺られて沈んだりもしたけど、届けたい、その思いが凪となれば小さな手と出会えることだろう。これなあに。きっとこの子が生まれる前に込められた願いが届いたんだね。親子の笑顔が照らされている。子どもの頃から憧れていた幸せ紡ぐ物語。

• 紫陽花と雨

  読了日：2019/07/30

  海に流されたこびんは、人から人、海から海、街から街、色々なところで、笑い声や、歌声や、スープのおいしい香りなどを手紙と一緒に運びながら旅をして行く。海辺の町の繊細な絵や、夜の海、昼の海の、光を纏う波間の絵の美しさは何度も眺めたくなります。優しいお話のラストは…最初の女の子？？

• ヒラP＠ehon.gohon

  読了日：2017/03/01

  大切な便りを運んで、海原を旅するこびんが、次々と人をしあわせにしていきます。 小さなこびんがこれほどの存在感を持って描かれていることに驚きました。 様々な海の様々な風景の中で輝いているこびんは、好意をもって受け取られ、また新しいメッセージを託されます。 平和の使者のような存在です。 表紙を拡げたら、虹のリボンがとても似合うこびんでした。

• ケニオミ

  読了日：2016/12/10

  メッセージ託され海を漂うこびん。何度も異なる人の手に渡りながら、新しいメッセージを託され海に放たれます。こびんを見つけた人の驚きと、次にどんな人の手に渡るのだろうと想う期待が伝わってくる絵本でした。

• 絵本専門士　おはなし会　芽ぶっく　

  読了日：2021/02/11

  こびんに入れられたのは、手紙だけではなく大切ななにか。海を旅しながら様々な人たちと出会い、別れるたびに、新しい大切なものを入れているこびん。最初に流した懐かしい景色を再び見た時、こびんは深い繋がりを知る。月日の流れ、人々の大切なもの、それはこびんにとっても大切なもの…。

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