作家と楽しむ古典 松尾芭蕉/おくのほそ道・与謝蕪村・小林一茶・近現代俳句・近現代詩

松浦寿輝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309729152
ISBN 10 : 4309729150
フォーマット
出版社
発行年月
2019年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
235p;19

内容詳細

日本文学史を豊かに彩る名句・名詩の世界へいざなう。「池澤夏樹=個人編集日本文学全集」新訳・新釈を手がけた作家・俳人たちがやさしく深く語る。

目次 : はじめに(池澤夏樹)/ 松尾芭蕉/おくのほそ道―旅に生き、旅を愉しみ、旅に病んで逝った人(松浦寿輝)/ 与謝蕪村―郷愁の詩人(辻原登)/ 小林一茶―近代俳句は一茶にはじまる(長谷川櫂)/ 近現代俳句―さまざまな流れをこそ(小澤實)/ 近現代詩―歌から詩へ 耳で聴く言葉の愉しみ(池澤夏樹)

【著者紹介】
松浦寿輝 : 1954年東京生まれ。詩人・小説家。東京大学名誉教授。2000年「花腐し」で芥川賞受賞。著書に『半島』(読売文学賞)、『川の光』、『エッフェル塔試論』(吉田秀和賞)、『折口信夫論』(三島由紀夫賞)、『明治の表象空間』(毎日芸術賞特別賞)、『afterward』(鮎川信夫賞)などがある

辻原登 : 1945年和歌山生まれ。小説家。90年「村の名前」で芥川賞受賞。著書に『翔べ麒麟』(読売文学賞)、『遊動亭円木』(谷崎潤一郎賞)、『枯葉の中の青い炎』(川端康成文学賞)、『花はさくら木』(大佛次郎賞)、『闇の奥』(芸術選奨文部科学大臣賞)、『冬の旅』(伊藤整文学賞)などがある

長谷川櫂 : 1954年熊本生まれ。俳人。著書に『俳句の宇宙』(サントリー学芸賞)、句集『虚空』(読売文学賞)などがある

小澤實 : 1956年長野生まれ。俳人。2000年「澤」を創刊・主宰。06年『瞬間』により読売文学賞詩歌俳句賞、08年『俳句のはじまる場所』で俳人協会評論賞受賞

池沢夏樹 : 1945年生まれ。作家・詩人。88年『スティル・ライフ』で芥川賞、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」で毎日出版文化賞、11年朝日賞、ほか多数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    日本の詩歌には俳句・短歌・詩の3つが共存している世界でも珍しい現象がある。それぞれ俳人・歌人・詩人と名乗り相容れない。しかしいずれも韻文でありそれが元に散文の出来を左右し、さらに広告のキャッチコピーから歌の歌詞まで韻文は文芸全体の骨格をなす。芭蕉は江戸時代前期。「おくのほそ道」は1689年の旅の後1692年後半に執筆した。平泉が折り返しで松島と象潟を対称に配置していると見る。永遠の流転と人の世の儚さ、2つの矛盾する概念から永遠なる美を見出すのが、芭蕉の考えた旅人の理想。蕪村は江戸中期の俳人。(続き)

  • かふ さん

    池澤夏樹個人編集の日本文学全集『おくのほそ道 与謝蕪村 小林一茶 近現代俳句 近現代詩』のガイド本。全集を読んでなくてもそれぞれの俳人の読みどころを語っているので興味深い。池澤夏樹だけは「近現代詩」だが、声に出して読みたい日本の詩という趣。日本の詩歌には七五調が根付いている。以下、https://note.com/aoyadokari/n/n173adc7639fd

  • えいこ さん

    図書館本。松尾芭蕉から近現代の俳人まで解説。「奥の細道」の解説をいくつか読んで、ようやく少し理解できてきたところ。松島と象潟が平泉をはさんで左右対称など構成の妙、歌枕を尋ねる旅により和歌の世界を再び立ち上がらせるとか、紀行文というにとどまらないかなり広がりのある評価。俳句を特徴づける「軽み」も芭蕉から始まる。与謝蕪村の句に有るサウダーデの感覚というのも新鮮。長谷川櫂による小林一茶の再評価も良き。あらためて読むと好きな句が多い。

  • azuno さん

    図書館の新刊本コーナーで。高名な評者の講演を元にした本、もしくは最初から書籍化する目的で講演を行っているのか?なんにせよその為か読みやすかった。このシリーズ数点あるようだが、俳句と詩の本刊はより評論臭が強いと見た。長谷川櫂さんの強烈な自負(古池やの句の件)が印象的。

  • sayar さん

    俳句を作ることにはなかなか辿りつかないのだが、まずは名作を鑑賞しようと図書館で本書を見つけた。松尾芭蕉から近現代句まで概観できる。名だたる俳人である芭蕉、蕪村、一茶について、その句とともに彼らの人生も鑑賞できた。最も興味深く読んだのは、小澤實さんが書かれた「近現代俳句」。多くの句が紹介されていて、こんなにも俳句にジャンルや流派?があり、作風に違いがあることがとても興味深かった。世界は深く広い。そして、池澤夏樹さんが手がけられた日本文学全集が読みたくなった!沼はいよいよ深そうである。

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人物・団体紹介

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松浦寿輝

1954年、東京都生まれ。詩人、小説家、批評家。東京大学名誉教授。著書に詩集『冬の本』(高見順賞)、『吃水都市』(萩原朔太郎賞)、『afterward』(鮎川信夫賞)、小説『花腐し』(芥川賞)、『半島』(読売文学賞)、『名誉と恍惚』(谷崎潤一郎賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)、『人外』(野間文

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