松本清張サスペンス 土曜ワイド劇場 傑作選 大映テレビ編

「熱い空気　家政婦は見た！夫婦の秘密 “焦げた”」
〈キャスト〉市原悦子／柳生 博／吉行和子／山口いづみ／高岡健二／鈴木光枝
〈スタッフ〉原作：松本清張／脚本：柴 英三郎／音楽：坂田晃一／撮影：山崎 忠／監督：富本壮吉
〈ストーリー〉河野信子（市原悦子）は協栄家政婦紹介所の一室で愛猫・はるみと暮らすベテラン家政婦。彼女の生き甲斐は派遣先の家庭の秘密や不幸を覗き見すること。今回の派遣先は稲村家。大学教授の夫・達也（柳生 博）と貞淑な妻・春子（吉行和子）、温厚な姑・ツネ（鈴木光枝）に出来のいい二人の息子…という理想的な家だった。しかし、信子が行動を開始すると…。後に人気シリーズ「家政婦は見た！」へと発展した傑作。（1983年7月2日放映）

「事故　国道20号線殺人トリック」
〈キャスト〉松原智恵子／山口 崇／宮下順子／仲谷 昇／伊佐山ひろ子／植木 等
〈スタッフ〉原作：松本清張／脚本：猪又憲吾／音楽：津島利章／監督：富本壮吉
〈ストーリー〉ある夜更けの民家に大型トラックが飛び込んだ。長距離輸送の運転手の居眠り運転だった。家の主人・山西省三（仲谷 昇）は出張中で、夫人の勝子（松原智恵子）が留守番をしていた。二週間後山梨県の別々の場所で、事故を起こした運転手と田中（山口 崇）が経営する興信所の若い女性調査員・浜田久子（宮下順子）の死体が見つかった。彩田刑事（植木 等）が調べを進めるに従い、無関係に見えた二つの事件が一本に繋がり…。（1982年6月5日放映）

「寒流　銀行を手玉にとった女」
〈キャスト〉露口 茂／山口 崇／川口敦子／近石真介／梶 芽衣子
〈スタッフ〉原作：松本清張／脚本：大野靖子／音楽：菅野光亮／監督：富本壮吉
〈ストーリー〉東和銀行の沖野一郎（露口 茂）は、大学の同期でありながら今や二大派閥の一つを束ねる常務の桑山英己（山口 崇）に取り入り渋谷支店の支店長にまで出世した男。沖野は得意先の料亭みなせの女将・前川奈美（梶 芽衣子）と深い仲になるが、奈美に惹かれた桑山は強引に奈美と関係を持つと、沖野を地方支店へ左遷させる。復讐に燃えた沖野は、桑山と奈美の関係を私立探偵の伊牟田（近石真介）に調べさせるのだが…。（1983年2月5日放映）

「証言　私の愛人――29才、独身OL、関係5年…」
〈キャスト〉柳生 博／熊谷真実／高岡健二／冨士真奈美／岸部一徳／市毛良枝
〈スタッフ〉原作：松本清張／脚本：柴 英三郎／音楽：菅野光亮／撮影：浅井宏彦／監督：野村 孝
〈ストーリー〉石野貞一郎（柳生 博）は妻子ある身でありながら部下の千恵子（市毛良枝）と愛人関係にあった。ある日、千恵子の部屋からの帰り、自宅の近所に住む杉山（高岡健二）に偶然会い挨拶をしてしまう。その杉山が殺人犯として逮捕された。杉山は犯行時刻に石野と会ったとアリバイを主張するが、千恵子との関係が明るみになる事を恐れた石野は警察に否定する。夫の無実を信じる杉山の妻・リエ（熊谷真実）は単独で調べ始めるが…。（1984年7月7日放映）

松本清張の原作を映像化、テレビ朝日系『土曜ワイド劇場』枠にて放送されたサスペンスをパッケージ。人気シリーズの先駆けとなった第1作「熱い空気　家政婦は見た！夫婦の秘密“焦げた”」など、4作を収録する。(CDジャーナル　データベースより)

松本清張

１９０９‐１９９２。福岡県小倉市（現・北九州市小倉北区）生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。４１歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、１９５３（昭和２８）年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。’５８年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯

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