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理論で読むメディア文化 「今」を理解するためのリテラシー

松本健太郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784788514805
ISBN 10 : 478851480X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「今」を生きるためのツールを構想する。フーコー、ドゥルーズからスティグレール、ラトゥール、フータモなどの理論を起点に、激変する現代のメディア状況を読み解き、生きるためのツール=リテラシーを提示する。

目次 : 第1部 テクノロジーから「今」を読む(ミシェル・フーコーと「玉ねぎの皮」―デジタル・メディア社会の時空間構制論/ ベルナール・スティグレールの「心権力」の概念―産業的資源としての「意識」をめぐる諸問題について/ 貨幣の非物質化―クレジットカードと認知資本主義/ メディアの媒介性と、その透明性を考える―ヴィレム・フルッサーの「テクノ画像」概念を起点として)/ 第2部 表象から「今」を読む(マッド・サイエンティストとトポス概念―『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とメディア考古学/ 唯物論的時間とエージェンシー―視覚文化批判/ ビデオゲームにみる現実とフィクション―イェスパー・ユール『ハーフ・リアル』を読む/ ジル・ドゥルーズを読む村上春樹―『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』をめぐって/ Jホラーにおける女性幽霊の眼差しとメディア―ローラ・マルヴィのフェミニスト映画理論を起点として)/ 第3部 社会から「今」を読む(“スペクタクル”な社会を生きる女性たちの自律化とその矛盾/ お笑いの視聴における「(多様な)読み」は可能なのか―スチュアート・ホールのエンコーディング/デコーディング理論から/ ヒトとモノのハイブリッドなネットワーク―「ゆるキャラ」を事例に/ ショッピングモールとウェブサイトの導線設計を比較する―インターフェース・バリュー概念を手がかりに/ インターネットと対人関係―若年女性のソーシャルメディア利用に関する調査から)

【著者紹介】
松本健太郎 : 二松學舎大学文学部准教授。専門:記号論、メディア論、映像論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • たっきー

    第1章水島久光「ミシェル・フーコーと『玉ねぎの皮』」では、フーコーの独自性は17世紀の類似と19世紀の有限性に対する欲望を18世紀の表象が橋渡しする役割を果たしたことを発見した点にあるという。現代の対話空間においては映像表象も卑俗なツールになってしまっている。だから新しい世界における距離を読み取るための対話の科学が求められていると筆者は言う。第9章鈴木潤「Jホラーにおける女性幽霊の眼差しとメディア」では、ホラー映画が男性が見る側だつたが、「邪眼霊」「リング」で女性が見る側になるたいうのが面白かった。

  • センケイ (線形)

    メディア文化は、魅力的なテーマゆえになかなか全容が見えてこないイメージがあった。そんな中、源流となる理論を、オムニバスな章構成でこうして整理しているこの本の有難きこと。章によっては難しい箇所があるが、読み進めているうちに分かってくる場合もあったので、留まらずにサクサク読んでいくのがいいかもしれない。身近な作品に理論を適用している箇所も多く、イメージがだんだん湧いてくる。普段無自覚に娯楽に活用している視覚や、そしてそれをとりまく環境に対して、より深いたしなみ方を覚えられたように思う。

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