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どんくさいおかんがキレるみたいな。 方言が標準語になるまで 新潮文庫

松本修

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101441221
ISBN 10 : 4101441227
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

どんくさい、おかん、キレる、みたいな。マジ…、日常よく使うこうした言葉が少し前まで、方言・隠語の類だったのはご存じですか?コメディアンや芸人がテレビ番組で連発することで、一気に共通語化するという奇妙な現象。この、これまでになかった言語現象に「探偵!ナイトスクープ」の生みの親である著者が軽快に斬り込む、楽しい方言学入門書。

目次 : 序章 千と千尋の「どんくさい」/ 第1話 「マジ」にときめく深夜の少年(「マジ」の世間への流出/ 「マジ」の最初の波 ほか)/ 第2話 笑いの装置「みたいな。」の誕生(楽しい会話のツール/ ある放送作家の「みたいな。」 ほか)/ 第3話 「キレる」宰相と若者たち(「キレる」の本当の意味/ 「キレる」の母体 ほか)/ 第4話 「おかん」の陽はまた昇る(トレンド語としての「おかん」/ 大阪の歴史の中の「おかん」 ほか)

【著者紹介】
松本修 : 1949(昭和24)年、滋賀県に生れる。京都大学法学部卒業後、朝日放送入社。テレビ制作部で、バラエティー番組の制作に携わる。『霊感ヤマカン第六感』『ラブアタック!』等の人気番組を企画・制作する。’91(平成3)年『探偵!ナイトスクープ』の「全国アホ・バカ分布図の完成」編で、日本民間放送連盟賞テレビ娯楽部門最優秀賞、ギャラクシー賞選奨、ATP賞グランプリを受賞。2010年より、大阪芸術大学教授を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • へくとぱすかる

    単語・表現の流行が、全国的に電波の力によって瞬時に拡散する時代。「アホ・バカ分布図」の作成者・松本氏による、大阪発の流行語拡散の過程を探求した、類のない国語学の本。奇妙なタイトルは、その言葉をつないだもの。ラストに「おかん」を持ってきて、坂田利夫氏による母の思い出話で、ホロッとさせられる。「おとん」と「おかん」についての説には驚いた。

  • 美登利

    関西弁だと思われていた、様々な言葉が楽屋言葉として使われていたのが発端だと知りました。私は、実際この本に出てくる言葉はほとんど使いませんが、著者が語源を文献や昔の映像から地道に探し出し、広めたとされる本人に会って話を聞いたりととても時間をかけて作った本なんだ、と感じました。「おじん」「おばん」は、全く指摘の通り、おじさん、おばさんの意味だとずっと思ってました。違ったのね〜。同世代のダウンタウンのお笑いは私も好きです。

  • tomi

    〈どんくさい〉〈マジ〉〈みたいな。〉〈キレる〉〈おかん〉といった言葉はどのような経路で広まったのか。元々どこで使われていたのか。関係者の証言やタレントのネタなどを基に考察している。軽く読めてなかなか面白い。改めてお笑いの影響力はすごい!

  • ホークス

    著者の「日本全国アホバカ分布考」は傑作ノンフィクションだった。言葉の探索行は、スリリングでしかも奥深いものだった。これに対し本書は、最近の変化も含む言葉のルーツや盛衰を追いかける。それは、進化現象をリアルタイムに捉えようとした「フィンチの嘴」と似ていて、目の前で生まれたり死に絶えたりする言葉の不思議さに迫るものだ。「マジ」の歴史を遡る一遍は、言葉と人間のドラマになっている。「みたいな」の潜在能力を鋭く見抜いた先人たちに敬服した。アホの坂田氏が「オカン」を語る時、大阪の古い下町が目の前に浮かび上がった。

  • ヨーイチ

    TV番組、探偵!ナイトスクープから生まれた「全国アホバカ分布考」はとてもいい本だった。国語の研究が従来の学者、作家とは異なる動機、方法で成されており、おおいに感心した記憶が有る。テレビのプロデューサーである著者が、今作では題名になっている、今の流行り言葉の発生、変遷についての、リポートを行なっている。使用例の文献の提示、聞き取り等によって、「オカン」とか「〜みたいな」の秘密(?)が明かされて行く。続く。

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