ソ連史 ちくま新書

松戸清裕

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480066381
ISBN 10 : 4480066381
フォーマット
出版社
発行年月
2011年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
253p;18

内容詳細

1917年の革命から生まれ、1991年に崩壊した社会主義国家・ソ連。ロシア革命からスターリン体制、ペレストロイカ・東側陣営の崩壊・連邦の解体まで、簡潔にして奥深い「ソ連史入門」。

【著者紹介】
松戸清裕 : 1967年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。専攻、ソ連史。現在、北海学園大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「壮大な実験」と呼ばれて既に過去のものと...

投稿日:2021/06/26 (土)

「壮大な実験」と呼ばれて既に過去のものとされてしまった「ソビエト連邦」について、あらためてその実態を知りたいと考えて手に取りました。 「ロシア史」ではないので、何故革命が起こったのかというところはほとんど触れられておらず、革命の勃発からの記述です。 ソ連の歴史的な歩みについてはひととおり整理できますが、その裏に流れる「歴史を動かしたもの」は結局分からずじまいでした。「社会主義、共産主義」の実験だったのか、あくまで「ロシア・ソビエト」という「一つの国家」の実験だったのか、それによって「社会主義」という体制の良し悪しを判断してよいのか、読後も判断は付いていません。 そうはいっても、20世紀に70年以上にわたって存在した国家だし、第2次世界大戦やその後の東西冷戦の一方の中心をなした国家であり、その歴史を知ることは20世紀の歴史を知る上で重要なポイントになります。 また、大好きな作曲家であるショスタコーヴィチやプロコフィエフが、その人生や芸術を賭けて対峙しなければならなかった存在でもあり、音楽やその背景を想像する上で大いに役に立ちました。 「国家とは」「社会体制とは」そして「そこに生きる人々」「そこから生まれる芸術」といったことを考える上で、ひとつの確かな「視点、立脚点」を与えてくれる本だと思います。

Tan2 さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

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  • nnpusnsn1945 さん

    ソ連の全体的な歴史を見る上で丁度よく、講談社学術文庫の『ソビエト連邦史』よりも読みやすい。計画経済の不順によって、労働者は酒を飲みながら仕事をするのも珍しくはなかったようだ。勤務態度が適当だろうが解雇されなかったからである。さすがにそのままで良い訳もなく、ペレストロイカで酒の制限が行われている。

  • i-miya さん

    2013.01.27(初読、初著者)松戸清裕著。 2013.01.26 (カバー1) ソ連は、その歴史は、まさに壮大な「実験」の歴史。 多大な困難と、犠牲を伴った、自他国民共に犠牲を強いた末に、失敗に終わった。繰り返されるべきではない。 ソ連の歴史に学びうるところを見出し、学び尽くすよう努力すべきである。 

  • i-miya さん

    2013.02.06(つづき)松戸清裕著。 2013.02.05 軍隊側からデモ隊側へつく部隊もある。 (1)自由主義的なオクチャブリスト(十月十七日同盟)、(2)カデット(立憲民主党)、(3)社会主義勢力のエスエル(社会主義者・革命家党)、(4)左派エスエル、(5)メンシェヴィキ(少数派)、(6)ボリシェヴィキ(多数派)、 など活動。 カデットなどが収拾、1917.03.02、臨時政府樹立(ニコライ2世、退位し、帝政の終了)。 (=二月革命)。 ソヴェトと、臨時政府の二重権力状態。 

  • i-miya さん

    2013.02.01(つづき)松戸清裕著。 2013.01.31 (はじめに) 1917、ロシア革命でソヴィエトロシア成立、1922、ソヴェト連邦結成。 1991、消滅。 ゴルビー人気。 燃え尽きる前のろうそくの輝。 実験の出来ない社会科学、人文科学、歴史上の事実という経験は、貴重な実験ともいえる。 

  • Tomoichi さん

    冷静でイデオロギーに影響されないソ連史。それだけに語られる彼らの歴史は悲しく暗い。そんなソ連を夢の国と思っていた人々がいかにおめでたい人たちだったことか。共産党も辛いよとそんな声が聞こえてくる苦難のソ連史。

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