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大阪府警 遠楓ハルカの捜査日報 Php文芸文庫

松嶋智左

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569904528
ISBN 10 : 4569904521
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
January/2025
Japan

Content Description

再起を図る女優、倒錯疑惑のデザイナー、警察官僚志望の学生など完全犯罪を企む犯人を、エリート刑事が追い詰める倒叙形式ミステリ。

【著者紹介】
松嶋智左 : 元警察官、日本初の女性白バイ隊員。退職後、小説を書きはじめ、2005年に北日本文学賞、06年に織田作之助賞を受賞。17年、『虚の聖域 梓凪子の調査報告書』(応募時タイトル「魔手」)で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ma-bo

    倒叙形式で描かれる短編4つの警察小説。冒頭で犯人と犯行現場の描写があり、その完全犯罪の目論みを暴く主人公は、大阪府警捜査一課警部遠楓ハルカ。34歳で警部に抜擢され、国立大出の才女。ミスキャンパスに選ばれた程の美人。でも考え方や口調は大阪のおばちゃんとキャラが立ってる。「遠楓班は、○○を追い詰めるわよ」の号令で犯人を追い詰める。些細なミスや違和感を見逃さないハルカの指示で黙々と証拠をかき集める四人の部下(班員)達。短編でかつ、大阪が舞台で知ってる土地ばかりで読みやすかったな。

  • タイ子

    松嶋さんの筆の速さとともに、次々に登場するキャラは嬉しい。新たにお目見えするのは、大阪府警捜査一課班長の女性警部・遠楓ハルカ。これがただの警部じゃない、国立大出の頭脳明晰にして女優もまっつぁおという超美人。図太い神経で生きてきた大阪のおばちゃん根性を舐めてかかると大怪我するで、みたいな。本作は4つのエピソードによる倒叙ミステリー。大阪の有名どころを舞台に起こる事件に立ち向かう遠楓班たち。容疑者を一目で見抜くハルカ、その証拠をかき集める精鋭の部下たちが気持ちいい。予想の上を行く真相におっ!続編はある?

  • fuku3

    2025.2.11読了。所謂る倒叙形式の警察小説、4つの連作短篇。それを見事に解決する遠楓ハルカ警部34歳。大阪府警刑事部捜査一課の遠楓班を率いる班長、頭脳明晰でモデルの様な美貌、誰からも愛されるキャラはモロ大阪のオバチャンそのまま。完全犯罪を狙う犯人に立ちはだかる遠楓班。班員に集会を掛け「遠楓班は○○を追いつめるわよ。いいわね」「了解」と云って班員達は、班長に意見する事もなく、黙々と証拠集めに奔走し犯人を追い込んで行く。特に最終章の遠楓の先輩警官と対決は、まさに頭脳と頭脳の激突、読み応えが有った!

  • papako

    また新シリーズですか?って読んでる私も私だけど。倒叙ものだからか、他の倒叙ものを意識してる感じ。大阪弁ってこともあり少しおちゃらけた雰囲気も。ただ読んでいくと犯人だったり、真相なんかは、お、そんな感じかぁと楽しめました。しかし3話目は最後まで書いて欲しかったけど。6シリーズくらい書かれてますが、他のもちゃんと書いて欲しいです。

  • 練りようかん

    四編収録。捜査一課の女性班長は事件現場で迷いがなく、本星とおぼしき人物にガンガンいく多弁ぶり。微妙な印象を抱くお世話係兼助手の心象がいい。キャラ付けも端的でサクサク進むが、犯人だと勘ぐらせるも決定的な証拠は出さない相手側の狡さはジットリしていて、どこでおちるのかが楽しみになる展開だ。完全に倒叙形式ではなかったり、美人で昇進が早くても時代感は進歩的でないなど所々型から外した設計は敢えてなのかなと思った。特に面白かったのは「be happy」。女だからって一様じゃないんよ、をよく顕した内幕で良かった。

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