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刑事ヤギノメ 文春文庫

松嶋智左

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167924409
ISBN 10 : 4167924404
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2025
Japan

Content Description

急性膵炎で長期入院していた巡査部長・弓木瞳。復職した彼女の席は、凶悪犯担当の刑事課一係にあった。一見弱々しい風貌の瞳だが、実は優れた観察眼から「ヤギノメ」という異名をもっていて…。市民の生活を脅かす連続放火に特殊詐欺、そして殺人。日常に潜む事件の裏を、冷静沈着な瞳が見抜く。新たな警察小説シリーズの開幕!

【著者紹介】
松嶋智左 : 大阪府出身。元警察官、白バイ隊員。退職後に小説執筆を始め、2005年に北日本文学賞、2006年に織田作之助賞を受賞。2017年、『虚の聖域 梓凪子の調査報告書』で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • タイ子

    アンソロジーで読んだことがあって、このヤギノメをもっと読みたいと思っていたので嬉しい。ヤギの眼のように視野が広く彼女の本名が弓木瞳(ゆぎ ひとみ)なのでヤギノメの異名を取る。病的で弱々しそうなこの女性が県警の刑事一課所属であり、彼女の類まれな能力を買っている上層部も異動を許さず刑事課で長きにわたり信頼を得ている刑事なのである。彼女の下で仕事を一生懸命覚えようとあたふたしながら、いつもトップギアで動く新人刑事の茂森隼太の存在が和みの役割でいい。今作も数人の容疑者がヤギノメで見抜かれ、私は目からウロコ状態。

  • nemuro

    (自称)活字中毒者にして極端に遅読。いつしか「多作な作家には手を出すな!」の私。元警察官の著者が放つ『女副署長』(新潮文庫/2021年11月読了)を読了し、ゆっくりと買い揃え読み進められそうな作家の発見にニヤリ。ところが各社から発刊が相次ぎ、気付けば既読本は『三星京香の殺人捜査』(ハルキ文庫/2024年9月読了)までの8冊。刊行スピードに追い付けず本棚には未読本が9冊(新潮1冊・ハルキ1冊・集英社1冊・PHP文芸1冊・祥伝社3冊・幻冬舎1冊・徳間1冊の各文庫)。新たなるキャラクターと視点。これも悪くない。

  • papako

    なんだかんだ言いながら読んでる作者さん。アンソロジーで気になったヤギノメ刑事弓木瞳さんの活躍するシリーズ?アンソロジーのやつが、弓木さんの良さが一番出てたかな。カッコウの巣での弓木さんの叱責が効いてましたね。茂森くんは弓木さんの教育で花咲くのかしら。いろんなシリーズがあるけど、『女副署長』が一番好きだった。そういえば最近この作者さん、あまり登場人物を殺さなくなりましたね。他のシリーズも書いて欲しいです。ま、なんでも読むけど。

  • 警察小説アンソロジーで読んだ「刑事ヤギノメ」。シリーズ化を願っていたので読めて嬉しい。40歳くらいだと思われる瞳さん。「ヤギノメ」のような広い視野を持ち、数々の事件を解決してきたことから、所轄の刑事課で重宝され、異例の異動なしで一目おかれている。彼女とコンビを組む新人刑事の目線で描かれる連作短編集。新人くんはポンコツで(笑)。でも、良い子なのです。瞳さんのもと、鍛えられつつあるし、彼の成長もヤギノメの瞳さんの今後も気になるので、続編に期待しています。

  • fuku3

    2025.11.8読了。松嶋さん、またも新たなヒロインを誕生させた。遠間警察署刑事課一係、弓木瞳(ユギヒトミ)巡査部長!刑事とは思えない程色白で細く弱々しい。急性膵炎で長期入院していたが刑事総務担当として復帰。一係で一番の古株、もう十年近く異動なし。何故かと言うと代々の係長課長が弓木を離さい。弓木はヤギノメと言う渾名が⁉︎山羊は常に黒目が並行を保ち周囲を隈なく観ている。その観察眼、推理力を総じて"ヤギノメ"と噂されている。すべてが弓木のお陰だけではないが、一係はこの十年で取り逃した犯人はゼロ。黒星は無し。

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