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バタフライ・エフェクト T県警警務部事件課 小学館文庫

松嶋智左

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094071931
ISBN 10 : 4094071938
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan

Content Description

県警本部に新設された「事件課」に六名が配属された。着任早々、所轄で新人警官が首吊り自殺したとの報が入る。メンバーを率いる明堂薫は若手との温度差を感じながらも、監察介入の前に死の理由を明らかにすべく、動きだす。一方、別の所轄では収監中の連続窃盗犯にアリバイがあることが判明し、誤認逮捕の可能性が浮上した。伝説の刑事と謳われた人物が課長を務める署の失態はなぜ起きたのか。薫たちは調べを進めるうち、恐るべき組織の闇に迫ることになる。元白バイ隊員の著者が、警察官たちの剥き出しのエゴと正義、リアルな苦悩を描きだす、警察小説の新機軸。

【著者紹介】
松嶋智左 : 大阪府出身。元警察官で、白バイ隊員を務めた。退職後、小説を書き始め、2017年『虚の聖域 梓凪子の調査報告書』で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • タイ子

    元白バイ隊員の著者がまたもや新しい視点で警察内部の罪を暴いていく。ある県警本部に「事件課」という新部署が新設。配属された6人の警官たち。4人が女性というのがいろんな意味で面白く描かれている。警官の不祥事を調査するのがお馴染みの監察官、その前に広域の調査が許されるのが事件課の仕事。そして、事件は起こる。新人警官の首つり自殺、女性二人の窃盗事件。イジメによる自死なのか?窃盗事件は誤認逮捕の可能性が。事件課の警察官たちの私的な面も描きながら人間臭さを見せ、事件の汚れた裏側をリアルに読ませる。警察官よ、襟を正せ!

  • nemuro

    松嶋智左は比較的最近に知った作家。にも拘らず『女副署長』(2021年11月読了)、『女副署長 緊急配備』(同年同月読了)、『三星京香、警察辞めました』(2022年10月読了)、『女副署長 祭礼』(2022年12月読了)と、この2年で既読4冊は、極端に遅読な私にとっては十分にハイペース。「元警察官で、白バイ隊員を務めた」らしい著者の警察小説。前半はゆったりしていて、いざ動き始めたら同時多発的に最後まで。<フロスト警部>的な展開が良い。“しりとり読書”104冊目に選定の本書。本棚には未読の4冊もあって楽しみ。

  • きりん★

    女性3人が中心となって動く「事件課」がつくられた。内部の捜査をしているので監察的な部署にはなっている。捜査の傍ら、家庭や女性の人間関係の内情も書かれていて著者ならではの物語かな。松嶋さん、いろんな警察物語を派生されていて私の中で最近ついていくのに精一杯😂この物語の続きあっても思い出せないかもしれない。

  • fuku3

    2022.12.9読了。T県警警務部の直轄に事件課が新設され6人が配属された!郷田警務部長は私は1年で終わる好きにやってくれと豪語!上層部の顔色ばかり見ているキャリアの池尻監察課長が気に入らない様だ!世代の違う女性3人の警部補がT県警の組織の闇を暴きだす!大貫署の静谷巡査の自殺!九久見署の連続窃盗犯の誤認逮捕!事件課はこの案件を並行して捜査を進める…。警察の中で女性が警部補に登り詰めるには相当な困難があった筈!それでも辞めず事件を追う真摯な姿勢は感服する!それにしてもこのT県警の闇は酷い腐れ切ってる!

  • rosetta

    ★★★✮‪☆県警警務部長直属の新設部署事件課。課長はおらず年代の違う三人の女性警部補が係長を務める。交番勤務の新人警官が署内で首吊り自殺した事件を追うが同時に所轄での誤認逮捕の調査も命じられる。カラーガード隊員である自殺した警官の姉が何故か見せる鬱屈。県内で生きる伝説になるような名刑事が指揮する所轄で何故このような誤認逮捕がおきたのか。謎を追ううちに所轄内に広がるある汚染が見えてくる。元女警である作者だけにさすがのリアリティ。キャラも生きているしシリーズ化も期待したい

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