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宮沢賢治と法華経

松岡幹夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784846014070
ISBN 10 : 484601407X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2015
Japan

Content Description

目次 : 第1章 『銀河鉄道の夜』の言葉と『法華経』の思想(「銀河」/ 「地図」「切符」 ほか)/ 第2章 『ビヂテリアン大祭』にみる仏教的エコロジー(大乗的同情派のベジタリアン/ ベジタリアンの間接的な暴力性 ほか)/ 第3章 宮沢賢治における法華経信仰と真宗信仰―共生倫理観をめぐって(家庭の真宗信仰に関する受容と反発/ 本覚思想の光と影 ほか)/ 第4章 日本仏教からみた「共生」―宮沢賢治を例にとって(自己犠牲的な共生観/ 自己拡大的な共生観 ほか)/ 第5章 『法華経』の共生思想(自由自在/ すべてを生かす力 ほか)

【著者紹介】
松岡幹夫 : 1962年、長崎県に生まれる。2004年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。群馬大学非常勤講師などを経て、東日本国際大学教授。同大学東洋思想研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ❁Lei❁

    賢治は浄土真宗の家に生まれ、幼少期からそれに馴染んできました。一方、青年期に法華経に触れて感激し、亡くなるまでそれを信仰し続けました。この体験は賢治に葛藤をもたらします。よって彼の作品には真宗的な自己嫌悪や自己犠牲と、法華経的な主体性や宇宙との同一性が共存しています。またそこに近代科学の思想が加わり、独特な世界が形成されました。賢治の幸福論は現在の共生思想や多元主義と似ていながらどれにもなじまない、特有な倫理観を有しているということがわかりました。

  • さの棒術

    宮澤賢治の作品から法華経的なものをあまり感じなかったから、これを読んで色々と腑に落ちた。不軽菩薩的なのは分かるけど、それだけで法華経に帰依していると言うのはどうかと思っていた。如来寿量品に感銘を受けて法華経に傾倒したらしいが、さもありなんです。銀河鉄道の夜の天気輪の柱が多宝塔柱ならば、銀河鉄道とは虚空会の儀式という事になる。物語は現世ー銀河ー現世と舞台が移るが、これは法華経の二処三会を模倣したオマージュ。しかし中身は大分違う。詰まるところ浄土真宗をベースに法華経をつまみ食いしたのが宮澤賢治の世界と言える。

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