深読みシェイクスピア 新潮文庫

松岡和子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101204710
ISBN 10 : 4101204713
フォーマット
出版社
発行年月
2016年04月
日本
追加情報
:
335p;16

内容詳細

私の翻訳は、稽古場で完成する―。松たか子が、蒼井優が、唐沢寿明が、芝居を通して教えてくれた、シェイクスピアの言葉の秘密。それは、翻訳家の長年の疑問を氷解させ、まったく新しい解釈へと導いてくれるものだった。『ハムレット』『マクベス』『リア王』『ロミオとジュリエット』『夏の夜の夢』…。訳者と役者が名作の知られざる一面へと迫る、深く楽しい発見に満ち満ちた作品論。

目次 : 第1章 ポローニアスを鏡として―『ハムレット』/ 第2章 処女作はいかに書かれたか―『ヘンリー六世』三部作/ 第3章 シェイクスピアで一番感動的な台詞―『リア王』/ 第4章 男、女、言葉―『ロミオとジュリエット』『オセロー』/ 第5章 他愛もない喜劇の裏で―『恋の骨折り損』/ 第6章 日本語訳を英訳すると…―『夏の夜の夢』/ 第7章 嫉妬、そして信じる力―『冬物語』/ 第8章 言葉の劇―『マクベス』

【著者紹介】
松岡和子 : 1942(昭和17)年、旧満州新京(長春)生れ。東京女子大学英文科卒業。東京大学大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ちくま文庫でシェイクスピア全集の翻訳を手...

投稿日:2021/04/20 (火)

ちくま文庫でシェイクスピア全集の翻訳を手掛ける松岡和子が聞き手に向けて語る形式の、シェイクスピア翻訳者としての視点でのあれこれ。蜷川幸雄の舞台にその翻訳が採用されていたこともあって、実際に舞台に掛ける中での発見など、とてもスリリングと言って良いような面白さです。

Verdi さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO さん

    松岡さん訳のシェイクスピアは今二十数冊まで読んでいるのですが、このエッセイというかシェイクスピアの役者とのやり取りによって翻訳をさらにブラッシュアップさせていく過程が書かれていて楽しめました。むかしは結構舞台を見に行ったのですが最近はとんとおみかぎりで行っていません。この本を読むと、いきたくなりますが、蜷川さんがおなくなってしまったので誰が後をついで行かれるのでしょうか?

  • ケイ さん

    訳している際にピンと来なかったセリフが、自分の訳を元に演じている訳者さんとの会話で突然に体感したというエピソードは面白かった。当時は20歳ぐらいだったであろう松たか子。天性のものを備えておられるのだろう。リチャード三世とアンとの会話を引き合いに、シェイクスピア劇の中では、対になる台詞でやり取りするカップルは結ばれる法則も面白かった。言い合いをしていてもリズムがあればいいのか。未読の作品については今回は理解できないまま。松岡訳33巻を読んでから再読したい。

  • ワニニ さん

    いや〜面白かった!シェイクスピア観た本数少ないし、作品もいくつか読んだだけ、英語は特別な勉強したこともなく…、でも「ほぉー」「へー」「成程ねぇ」等、思わず声に出してしまう言葉の秘密の数々、それを語る松岡さんと、聞き出し、新たな問題提起もする小森さんの掛け合い、松岡さんの人となりまで興味深く楽しめる対談。戯曲の翻訳者と言えど、松岡さんは頭だけでなく自分の身体でそれをする。そして、それを演じる役者と接し、生きている登場人物を目の当たりにすることで、またその台詞を吟味する。シェイクスピアは勿論、翻訳って深いわー

  • momogaga さん

    今回は翻訳とシェイクスピア劇の舞台裏を楽しむごとができた。翻訳は精緻な作業だが、稽古場で実際に演じる役者たちの言葉によって、作品の解釈が変更になることを知った。作者の松岡さんがずっと解けなかった謎を一瞬でひもといた松たか子。セリフの微妙なニアンスのずれに気づいた蒼井優。唐突な嫉妬をリアルな表現に変えた唐沢寿明。役者の深読みもなかなかですね。

  • あむぴの さん

    翻訳者ならではの、するどく、細かい指摘。親しいあなたと、そうではないあなたの違いで、オフィーリアのセリフがへりくだるか、へりくだらないか。言葉だけでなく、空間が広がるかのようだ。また、実際の役者の直観での行動も、すごい。言葉、セリフ、動き、心の動き、表情。いろんなことが合わさっての、シェイクスピアなんだなと。2016年4月、新潮文庫。

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人物・団体紹介

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松岡和子

1942年、旧満州新京(長春)生まれ。東京女子大学英米文学科卒業。東京大学大学院修士課程修了。翻訳家・演劇評論家。1993年より28年をかけてシェイクスピア戯曲全37本を翻訳、ちくま文庫『シェイクスピア全集』全33巻が完結した。この業績により、2021年、第58回日本翻訳文化賞、第69回菊池寛賞、第

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