社会に切りこむ心理学 データ化が照らし出す社会現象

本書は、社会心理学において現象からデータを収集、分析し、理論化するというボトムアップ式の研究をすすめてきた著者陣が、「日常的な出来事」「社会臨床」「政策の基盤」に関する研究を分かりやすく紹介する。初学者の方のみならず、これから卒業論文や修士論文を書き始める方にとっての事例集としてもおすすめの一冊である。

目次 : 自尊感情の揺れ動きと適応/ 先延ばしの心理過程/ ファン心理を科学する/ 大学生とブラックバイト/ 男女の共生/ 行政と市民の心理学/ 偏見の低減―ＰＦＩ（官民協働）刑務所開設を事例として/ がん医療における悲嘆/ 犯罪被害者遺族の心理学/ 消防職員の惨事ストレス/ 被災した自治体職員の心理/ ボトムアップ研究から社会に切りこむこと

【著者紹介】
松井豊 : １９７６年東京教育大学教育学部卒業。１９８２年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、筑波大学人間系教授。文学博士

〓橋尚也 : ２００３年筑波大学第二学群人間学類卒業。２００８年筑波大学大学院博士課程人間総合科学研究科心理学専攻修了。博士（心理学）。現在、立正大学心理学部対人・社会心理学科准教授

宇井美代子 : １９９７年東京学芸大学教育学部卒業。１９９９年東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。２００４年筑波大学大学院博士課程心理学研究科修了。博士（心理学）。現在、玉川大学文学部准教授

畑中美穂 : ２０００年筑波大学第二学群人間学類卒業。２００５年筑波大学大学院博士課程心理学研究科修了。博士（心理学）。現在、名城大学人間学部准教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）