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仮名手本忠臣蔵 河出文庫

松井今朝子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309420691
ISBN 10 : 4309420699
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan

Content Description

高師直(=吉良上野介)の横恋慕がきっかけで刃傷・切腹に追い込まれた塩冶判官(=浅野内匠頭)、忠義のために味方をも欺く大星由良之助(=大石内蔵助)、恋に溺れ人生が狂ったお軽と勘平、娘の純愛を叶えようと命を捨てる加古川本蔵…赤穂浪士ものの原点であり、文楽や歌舞伎で上演され続けているヒューマンドラマの傑作を松井今朝子の全訳で贈る。決定版現代語訳。

【著者紹介】
松井今朝子 : 1953年、京都生まれ。小説家。早稲田大学大学院修士課程修了。松竹株式会社で歌舞伎の企画制作に携わる。97年『東洲しゃらくさし』でデビュー。同年『仲蔵狂乱』で時代小説大賞、2007年『吉原手引草』で直木賞、19年『芙蓉の干城』で渡辺淳一文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • shio

    スピーディでリズミカルな展開、武士の忠義が中心の男の物語だと思っていたけど、3つの恋が軸となる人間味溢れるヒューマンドラマ!時代をこえて受け継がれるのも、首が痛くなるほど頷ける面白さ✨最初は高師直=吉良上野介、浅野内匠頭=塩冶判官など赤穂事件を太平記の時代に当てはめるのに混乱しましたが、勘平の義父は誰に殺されたのか?など推理小説的場面や、息子と娘を思う母たちの言い争いなど、現代でも通じる展開に引き込まれました。読みたいと思っていた全集が「古典新訳コレクション」として文庫化しているとは、嬉しいかぎり😆🎶

  • Roko

    元となっているのは「四十七士のあだ討ち」なのですが、それをストレートに表現してはいけないという「しばり」の中で浄瑠璃や歌舞伎の原作となる「仮名手本忠臣蔵」は書かれました。武士の忠義は描きつつも、恋する男女が「あだ討ち」という運命によって引き裂かれるあたり、女性に受けることを意識した作品なのかなぁ。「仮名手本忠臣蔵」は、赤穂事件の発生から47年後の寛延元年(1748年)に初演されました。舞台で上演するには、やっぱりこれくらいの冷却期間が必要だったのでしょうね。

  • ヨーイチ

    松井今朝子の未読本を探していて本棚で発見して購う。歌舞伎は多少勉強したことがあって忠臣蔵も一応(もちろん簡単ではない)読了済み、まぁ嗜み程度。この古典シリーズ今風で年寄りには隔世の感。読みながら「あったあった」「原作はこうだったのね」の繰り返しで楽しく読了。訳者後書きと酒井順子解説、オマケで大学の先生の芸能史がついていて、この本の今日の値打ちが分かるようになっている。翻訳の良し悪し、正邪判定は当方の手に余るが、「自分の答え合わせ」のあやふやな部分がスッキリしたので、自分には合っていたようだ。続く

  • 練りようかん

    宇野亜喜良氏の表紙きっかけ。うちに秘めたる何とやらを描く第二までのお話が、第三でお軽と勘平が登場すると調子が変わり上手いなぁと思った。太夫の声で聞こえてくる地の文、映像が浮かぶ会話文、人間の躍動感が本から溢れてとっても引き込まれた。お金をめぐり殺し殺され殺す必要があったのかと思う痛く軽快な展開なのだけど、この殺す(死ぬ)必要あったかは本作解釈の核心だなと改めて思った。文楽で何度も鑑賞済みだが、お軽の身請けのくだりは師直とダブり由良之助の像に新たな見方が加わったのが収穫。松井訳わかりやすくて良かった!

  • fseigojp

    思いの外エロかった やはり人気があるのは、このせいか

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