ある閉ざされた雪の山荘で 講談社文庫

東野圭吾

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061859098
ISBN 10 : 4061859099
フォーマット
出版社
発行年月
1996年01月
日本
追加情報
:
15cm,306p

商品説明

1度限りの大トリック!
たった1度の大トリック!劇中の殺人は真実か?
俳優志願の男女7人、殺人劇の恐怖の結末。

早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。はたしてこれは本当に芝居なのか?驚愕の終幕が読者を待っている!

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所謂サークル密室ものの話。個人的には仮面...

投稿日:2021/04/17 (土)

所謂サークル密室ものの話。個人的には仮面山荘よりもこちらのほうが面白い。キャラダチもしてるし、さくさく読める。

みっちゃん さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Tetchy さん

    「嵐の山荘物」だが、そんな単純な物を東野圭吾は書かない。この本格ミステリお馴染みの設定に劇団員の推理劇というツイストを効かせた味付けを施す。いやはやさすがは東野圭吾というべきか。芝居なのか現実なのか?この辺のフィクションと現実との境が解らなくなっていく展開が非常に上手い。この企みに満ちた本書は『仮面山荘殺人事件』と表裏一体の設定であろう。しかしそんなミステリアスな雰囲気も真相が明かされると途端に白々しく見えてくる。とはいえ、後に『名探偵の掟』に繋がる着想の萌芽も見られて、なかなか興味深かった。

  • Kircheis さん

    ★★★★☆ 東野圭吾作品らしくキャラが立ってて、ストーリーもテンポよく進む。 本多に語らせた本格推理物における『東野圭吾の五戒』のラストが何なのか非常に気になる。残り4つもかなり過激な内容だっただけに、書くことすら憚れたラストは最強に批判的な内容ではないかとドキドキ。 ただラストは犯人も被害者も巻き込まれたその他の人もあれで納得できるん?て感じの間抜けな終わり方だった。個人的にはこういうエンディングも好きなんだけど…誰も救われてなくて、第2の事件が起こるのを予感させる(笑)

  • zero1 さん

    人は常に演じている?俳優志望の男女が乗鞍のペンションに集合。3泊4日の舞台稽古かと思われたが…。消えた人物は殺された?演出?何故この7人なのか?三人称での展開と久我の独白が間に挟まれている。団員の事故は関係ある?「そして誰もいなくなった」を思わせるクローズド・サークル。92年にノベルズが出た古い作品だが、東野の挑戦は読者にどう伝わったのか?推理小説の限界に挑んだようだが、古典的なアガサの世界から出ていない。【読者を騙す】という点でもカタルシスは不足している。国民的作家の東野なら、この程度の批判は当然。

  • 夢追人009 さん

    東野圭吾さんの通算21冊目となる技ありの騙しと本格推理パロディーの問題作ですね。男女7人の役者達が集められた嘘のクローズドサークルの雪の山荘で夜毎に一人ずつ姿が消えて行く。本書はクリスティー女史の不滅の名作「そして誰もいなくなった」と共に本格ミステリに挑んだ東野流パロディーと言えるでしょう。うーん、読後の実感はガッカリの虚脱感と拍子抜け感が半端なく強いですが、でも東野さん自身が全てのリアクションを予想された上での演出だとも思えますね。私は本書に関しては著者の人としての優しさに触れられた事に満足しましたね。

  • ノンケ女医長 さん

    演技を職業にする人とお会いしたことはないけれど、実際どうなんだろう。相手の心を揺さぶると言ってしまえば聞こえはいいが、「騙す」と表裏一体だよね。専門として磨いていった果てに、どうなるのか。多くの人たちと、感性や判断基準がどんどんずれて、危ない行動に至りやすいリスクもかなりありそう。その世界を目指した登場人物たちの復讐劇を、軽いタッチなのに情念たっぷりに書きあげられていて、かなりゾワゾワした。なんでこうなったの、ではなく、こうなりやすい人たちが演技の世界に向かいやすいのかも、と納得した。

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人物・団体紹介

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東野圭吾

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134

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