聞く技術 聞いてもらう技術 ちくま新書

東畑開人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480075093
ISBN 10 : 4480075097
フォーマット
出版社
発行年月
2022年10月
日本
追加情報
:
256p;18

内容詳細

「聞く」は声が耳に入ってくることで、「聴く」は声に耳を傾けること―。「聴く」のほうがむずかしそうに見えて、実は「聞く」ほうがむずかしい。「聞く」の不全が社会を覆ういまこそ「聞く」を再起動しなければならない。そのためには、それを支える「聞いてもらう」との循環が必要だ。小手先の技術から本質まで、読んだそばからコミュニケーションが変わる、革新的な一冊。

目次 : 聞く技術 小手先編/ 第1章 なぜ聞けなくなるのか(届かなかった言葉/ 社会に欠けているもの ほか)/ 第2章 孤立から孤独へ(連鎖する孤独/ 孤独と孤立のちがい ほか)/ 聞いてもらう技術 小手先編/ 第3章 聞くことのちから、心配のちから(心に毛を生やそう/ 素人と専門家のちがい ほか)/ 第4章 誰が聞くのか(対話を担う第三者/ 食卓を分断する話題 ほか)

【著者紹介】
東畑開人 : 1983年東京生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)・臨床心理士。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。白金高輪カウンセリングルーム主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    「聴く」ことより「聞く」ことの方が難しいのは、夫婦の会話を例にとってみても実感している(妻に指摘され)。他人の話を聞くためには、まず他人に聞いてもらう経験が必要である。日本の現代社会の根本には孤独の問題がある。内閣官房に孤独・孤立対策担当室が設置され、厚生労働省は「心のサポーター養成事業」を立ち上げた。カウンセラーなどの専門知が有効なこともあるが、世間知で心の問題の多くは解決できる。当人同士に第三者の聞いてくれる人が必要だ。そこに社会が生まれるのだから。聞くことは、ただそれだけのことが苦悩を救う力がある。

  • ゆいまある さん

    コロナ禍のまっただ中、人々が分断されていた時に生まれた本。難しい内容ではない。傷つけあわない生き方マニュアル。人は攻撃的な言葉を使う時、孤立しているのである。だったら誰かを攻撃する前に誰かに話を聞いてもらい、孤立から抜け出したほうがいい状態でいられる。そして孤立している人を見かけたらちょっとお節介して「どうしたの」と声をかけてあげること。感情が人に渡せるのが健康。一人で抱え込むと病的になる。成程役に立った。東畑さん、ですますより新聞に書いているみたいな「で、ある」調の文章が素晴らしい。天才かと思った。

  • はっせー さん

    聞くことに興味がある人や悩みがあるけど言い出せないまたは自分の周りに聞いてほしそうにしている人がいる方などに読んでほしい本になっている!そもそもきくには2つの漢字がある。聞くと聴くである。おそらく深く耳を傾けて人の話をきくのは後者の聴くであろう。そのため聞くが蔑ろにされている。そして私たちが日常で繰り広げられているのはこちらの聞くであろう。この当たり前の聞くができなくなってきている。それは社会的や要因等色々ある。その聞く・聞いてもらうの機能不全をどう改善していくのか。それを深く学べる本になっている!

  • かずぼう さん

    本文より〜あなたが第三者であるときには、「聞く」はうまくいきやすい。だけど、あなたのせいで、大変な目にあった部下の話を聞くのは大変です。〜経験あるな、全くの誤解、逆恨みを買って、矛先がこちらに向いている人の話は冷静に聞けなかった。自分が当事者だから。「あんたのせいで、とても苦労させられた」と上から言われたが、実は見えない所で自分の方がその何倍も苦労しているので、悔しくて言い返そうとしたが、相手がヒステリーを起こしていたので止めたことがある。

  • ネギっ子gen さん

    【ボールのように絶望や孤独を他者に預けられると、心の空いたスペースに小さな希望とつながりの感覚が生じる。人間と人間の間には、そういう神秘が存在する】「聞く」は、声が耳に入ってくること。「聞く」の不全が社会を覆う今こそ「聞く」を再起動し、「聞いてもらう」との循環が必要、と。<【聞く技術 本質編】「なにかあった?」と尋ねてみよう。どうしてもそう言えないときには、聞いてもらうから、はじめよう。【聞いてもらう技術 本質編】「ちょっと聞いて」と言ってみよう。今はそう言えないときには、聞くところから、はじめよう>。⇒

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  • 作成者:さん