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ウクライナ戯曲集

村田真一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336077295
ISBN 10 : 4336077290
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

瑞々しい感性や粘り強い諷刺精神、生の情熱や反骨精神、台詞や行間から響く多彩な声や身振りに彩られたその舞台言語。新しい文学や芸術の道を懸命に探ろうと奮闘した19世紀末から20世紀初頭のウクライナ文学の特質をよく表し、現代にも通じる芸術的・社会文化的問題を提起する『盗まれた幸せ』『カッサンドラー』『リリス』の3作品を本邦初紹介。

◆盗まれた幸せ(イヴァン・フランコ)
舞台はウクライナの架空の村。刹那に生きるグルマン、ことばにできない不安にかられるアンナ、古い世代を体現するミコラらのやりとりに混じって、行き詰まった社会状況のなかに新しい時代の到来を求める若者たちの声が響く。初期モダニズムの要素が表れた、フランコの劇作の頂点に立つ作品。

◆カッサンドラー(レーシャ・ウクラインカ)
預言者のことばによって出来事が生じるのか、出来事が予言のことばに作用するのかがカッサンドラー自身わからないがゆえに、彼女はだいじなときに黙っている、トロイアが滅亡することを本能と直感で知っていながら‥‥。ギリシア悲劇には描かれていない新しいカッサンドラー像を描いた劇的叙事詩。

◆リリス(ミハイリ・セメンコ)
美しい言葉を用いるが気の弱い「第一の男」と、野卑だがリリスの熱情に強く応えてくれる「第二の男」によるリリスを獲得しようとする戦い。神秘的かつ幻想的雰囲気のなかに、カーニバル的かつ映像的な空間をも取り込み、情熱的な魔性の女リリスの悲恋を前衛的表現を全篇にちりばめて描いた詩劇。

【目次】
はじめに――ウクライナ文学を紹介する意義――(村田真一)
ウクライナのイメージを切り拓く(タマーラ・フンドロヴァ)
ウクライナ再発見(オルハ・ニコーレンコ)

「盗まれた幸せ」(イヴァン・フランコ)
「カッサンドラー」(レーシャ・ウクラインカ)
「リリス」(ミハイリ・セメンコ)

ウクライナの演劇――モダニズムを中心に――(村田真一)
作者・作品解説
あとがき

【著者紹介】
村田真一 : 1959年岩手県生まれ。東京外国語大学大学院外国語学研究科スラヴ系言語専攻修士課程修了。上智大学外国語学部教授、同大学院言語科学研究科委員長。ウクライナ国立ポルタヴァ教育大学及び古典私立大学名誉教授。国際スラヴィスト会議日本委員、日本スラヴィスト協会会長、日露演劇会議理事長、ウクライナ=日本スラヴ学会会長。専門、スラヴ域の文学・演劇・文化。ロシア・ウクライナ・ポーランドなどの文学・演劇に関する論文を国際学会を中心に数多く発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • イヴァン・フランコ「盗まれた幸せ」 レーシャ・ウクラインカ「カッサンドラー」 ミハイリ・セメンコ「リリス」 村田真一編訳 序文:タマーラ・フンドロヴァ、オルハ・ニコーレンコ 定価:本体2800円+税 2025年3月5日初版第1刷印刷 2025年3月15日初版第1刷発行 発行所:株式会社国書刊行会 装幀者:清水良洋 印刷所:藤原印刷株式会社 製本所:株式会社ブックアート

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