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片付かないふたり 集英社オレンジ文庫

村崎なつ生

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784086806268
ISBN 10 : 4086806266
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
眩しい ,  

Content Description

片付けコンサル会社で働く鷲澤憂(わしざわうい)は、何かを選ぶのが苦手な性格でいつも周りに合わせてばかり。自分とは対照的にサバサバと物事を判断し、“無駄なく、効率よく生きる”ことを信条とする上司の奈々さんに心酔している。
心酔するあまりに服装も髪型も何もかも奈々さんの真似をし、恋人と同棲中の部屋の家具を次々に捨て、ついには恋人自体も捨てることで“効率のいい部屋”を手に入れた憂だったが、ひょんなことから泥酔して帰宅した翌朝、目覚めると部屋に見知らぬ青年がおり仰天する。
すずりという名の青年は「おれを片付けてよ」と憂に依頼し、その日から二人の奇妙な同居生活が始まるが、すずりにはとある隠された過去があり……。
「自分らしさ」が何なのか分からないまま、生きづらさを抱える男女。友情でも恋愛でもない関係性。奇妙な同棲生活を瑞々しい筆致で描く、2024年集英社ノベル大賞〈準大賞〉受賞作。

【著者紹介】
村崎なつ生 : 伊豆出身。『いつか忘れるきみたちへ』で2024年集英社ノベル大賞〈準大賞〉を受賞。改題・改稿の上、本作にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • よっち

    片付けコンサル会社で働く鷲澤憂。何かを選ぶのが苦手な性格でいつも周りに合わせてばかりの彼女が、泥酔して帰宅した翌朝、目覚めると部屋で見知らぬ青年すずりと遭遇する物語。無駄なく効率よく生きることを信条とする上司の奈々に心酔している憂。恋人と同棲中の部屋の家具を次々に捨て、ついには恋人自体も捨てた彼女が始めた、思いの外快適だったすずりとの気を使わないで済む同棲生活。けれどすずりにも隠されていた事情があって、それに憂もまた巻き込まれていく展開から、自分の本当に大切なものを見出していく結末はなかなか良かったです。

  • 栗山いなり

    片付けコンサル会社で働く憂と彼女の家に住む事になった青年の物語。いわゆる?自分探し系の青春物語だけど「効率」がスパイスになってた印象。俺あんまり片付けられない人間だからか知らんが憂の上司の考え方には複雑な感情を抱いた(ちょっと怖かったし)

  • 椎名

    無駄なく効率よく、何にも執着せず、そう生きるのは実際楽だしある種達観してるとも言える。時間もお金も場所も全ては有限だ。だからこそ選べずに悩んでいる、ものがありすぎて片付けられない、それらの無駄をなくすために捨てるという行為はわかりやすく手っ取り早い。自分の理想とする人間の名前を騙り知らない集団に溶け込み酒を飲む二人の姿は奇妙だが自由で、いくらでも形を変えられるという証明のようでいてどこにも片付かない存在の象徴のようでもあってなんだか面白かった。

  • りょう

    若い著者さんの作品です。片付けや断捨離が世の中のブームですが、どこまで?効率って?って思うことがあります。コスパ、タイパ全盛ですが、そもそも人生のコスパとは?タイパとは?さっさと死ぬのが最もコスパもタイパも良いように思ったり。となると、片付けってなんなんだろう、とも思ってきます。

  • Hanna

    朝起きると見知らぬ人が寝ていて、やがて同棲をする。そのことが最も大きな出来事。片づけコンサルトなだけあって、私もちょっと参考になるところも。

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