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希望の国のエクソダス

Ryu Murakami

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167190057
ISBN 10 : 4167190052
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2002
Japan

Content Description

2002年秋、80万人の中学生が学校を捨てた。経済の大停滞が続くなか彼らはネットビジネスを開始、情報戦略を駆使して日本の政界、経済界に衝撃を与える一大勢力に成長していく。その後、全世界の注目する中で、彼らのエクソダス(脱出)が始まった―。壮大な規模で現代日本の絶望と希望を描く傑作長編。

【著者紹介】
村上龍 : 1952年、長崎県佐世保市生れ。武蔵野美術大学中退。大学在学中の76年に『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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この国にはなんでもある ただ希望だけがな...

投稿日:2021/04/25 (日)

この国にはなんでもある ただ希望だけがない すごく心に響く言葉です 中学生がこの物語の中心ですが現実にありえそうで読み応えありました。

まつ2020 さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 遥かなる想い

    日本にいると海外の状況 特に アフガンで何が起こっているかには疎く、 時たま見る映像で遠い国の出来事をぼんやり 知るしかない。本作品は中学生を主人公に 据え、現代日本が抱える問題を巧みに描いて いる。将来へのぼんやりとした不安と ゆっくり進む衰退への道..日本には 本当に希望がないのか、そこから脱出するためには 何をすればよいのか..読みながら感じる 中学二年生のポンちゃんや中村君への 著者の視線の優しさ..本書は村上龍が 送る若者への応援歌なのかもしれない。

  • ehirano1

    「希望がない」世代と「希望だけがあった」世代の対峙、言い換えると現実重視と観念重視の価値観の対峙でもあるように思いました。物語は驚くほど淡々と粛々と進み、マクロ経済学まで登場したのには大変驚かされました。タイトルも本書の内容の深淵を表現していて秀逸だと思いました。

  • サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

    「この国にはなんでもある、ただ希望だけがない」この言葉がすべてを言い表している。バブルが崩壊して閉塞感のある日本を描いた作品だが、現在もその状況は変わっていない。それどころか、むしろ以前より深刻になっていると思う。中学生が反乱を起こす。学校を捨て、日本を捨て、自らが理想とする国家を形成する。荒唐無稽な設定であるとは思うが、本当にいつかこのような若者たちが出てきて現状を破壊しないと、日本は立ち直れないかもしれない。★★★★

  • ちょこまーぶる

    難しかったけど、色々な事を考えるきっかけになった一冊でした。金融論の展開場面は、経済の知識が全くないのでほぼ理解できないまま読み進むことになったけれど、希望の無いこの国に対して中学生たちが自分たちで自立・独立していく姿には、彼らが見切りを付けざるえない社会にした大人への反省を行動で促していることには共感できます。そして、若者だからこそ希望を叶えるエネルギーを誰もが内に秘めているという事を、作者は若者に訴えかけてもいるのかな?とも思いましたね。彼らが作った町は希望に満ち続けてもらいたいものです。

  • オリックスバファローズ

    中学生の目線では、いまの大人たちはどう映るのだろうか。 危機感の欠如した大人よりも、自分の将来を真剣に考えている子どものほうが、アイデアや行動力を持ち合わせているのかもしれない。

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