傷つきやすさと傷つけやすさ ケアと生きるスペースをめぐってある男性研究者が考えたこと

村上靖彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041152836
ISBN 10 : 4041152836
フォーマット
出版社
発行年月
2025年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

ケアを管理と競争から解放し、「生きるスペース」を見出すにはどうしたらよいのか。
ある男性研究者が、自らを振り返り自身の「傷つけやすさ」に向き合って書いた、
『ケアとは何か 看護・福祉で大事なこと』(中公新書)の続編のような立ち位置にある1冊。

「私たちは傷つきやすい存在であると同時に、人を傷つける存在でもあり、
 ケアをする存在でもあると同時につねにケアを受け取る存在でもある。」

「今までの僕は卓越した支援者から学んだケアを描くことが多かった。本書では僕自身の傷つけやすさ、
 そしてケアにおけるネガティブな場面も考慮したうえで、ケアし合う社会と生きやすい空間を考えていきたい。」

「目の前の人がどのような世界構造のなかに置かれているのか理解することは非常に難しい。
 僕が自明とする世界の枠組みからその人は排除されているがゆえに、その人に説明してもらうしかない。
 説明してもらってもわからないかもしれない。
 ところがそもそも説明してもらうこと自体がその人を傷つける。」

●人間は相互に依存し合うと同時に、傷つけあってしまう
●なぜケアは家庭と施設に閉じ込められのか
●自分の小さな願いごとから始める

<目次>
はじめに 傷つきやすさと傷つけやすさ
序章 
第1章 家族ケアに忍び込む暴力 
第2章 プロのケアのなかのネガティブな出来事 
第3章 ケアを管理から解放する 
第4章 ケアの不在としてのすき間と〈かすかなSOSへのアンテナ〉   
第5章 〈生きるスペース〉をつくる 
おわりに 二つの対話、いくつもの対話 

【著者紹介】
村上靖彦 : 1970年、東京都生まれ。基礎精神病理学・精神分析学博士(パリ第7大学)。現在、大阪大学人間科学研究科教授・感染症総合教育研究拠点CiDER兼任教員。専門は哲学と現象学的な質的研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • S さん

    こないだ読んだ『弱さ考』とか小松原さんの『当事者は嘘をつく』のほうがややこしい人間って感じで面白いかも。いわゆるマイノリティとされる人のバリエーションに明るくない人だと勉強になる内容なのかもしれない。ふたつの異なるケアが出会ってこなかったとこは面白く読んだ。ケアを「支援」に置き換えるとどうなるんだろう。あとやっぱりフィールドワークからのさまざまな人の語りはおもしろい。聴こうとする(理解しようとする)人がいるから、ある人はこの世界に繋ぎ止められる、というような話のところとか。

  • Go Extreme さん

    https://claude.ai/public/artifacts/45a51bdf-f1f8-4be7-b719-8d925102792f

  • 嶋守 さやか さん

    サバティカルで執筆されたんだ。沁みる言葉場いくつかある。主宰するグループで忘れてはならないことを銘記しておこう。

  • sujie-may さん

    ケアしたりケアされたりする場所をよりあんしん・あんぜんな場所にするためにできること、が実践的に書かれていて、参考になる。なんでもひとりでちゃんとできる、と思い違いしないためのお守りにする。

  • Kenji Nakamura さん

    小さな願いが大切😌。痛みを傾聴しないといけない。患者が訴える痛みを医療者が無視する時、患者は、 孤立する。

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