ことばの杖 李良枝エッセイ集

李良枝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787722003
ISBN 10 : 478772200X
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
李良枝 ,  
追加情報
:
244p;19

内容詳細

没後30年。37歳で亡くなった芥川賞作家の初エッセイ集。日本と韓国のはざまを生き、ひとりの女性として自身を見つめる珠玉の文章。大庭みな子との対談のほか、詩や資料も収録。

目次 : 詩 木蓮に寄せて/ 1 旅の風景について(木蓮によせて/ 富士山/ 「寿」)/ 2 韓国の踊りについて(巫俗伝統舞踊―〓(モッ)の息吹/ 韓国巫俗伝統舞踊)/ 3 文学と文化について(愛を知り生の意味を確かめる/ 対談 湖畔にて(大庭みな子)/ 恨とほほえみ/ 私の「ゲーテとの対話」/ 私たちのDISCOVERYを求めて)/ 4 はざまを生きることについて(わたしは朝鮮人/ 散調の律動の中へ/ 若者に伝承されていく朝鮮人蔑視)

【著者紹介】
李良枝 : 作家。1955年3月15日、山梨県南都留郡西桂町で在日韓国人の両親のもとに生まれる。早稲田大学社会科学部中退。大学在学の頃に伽〓琴、韓国語、韓国舞踊を習い始め、1980年から東京と韓国の往来を繰り返す。ソウル大学国語国文学科に入学し、小説「ナビ・タリョン」を文芸誌『群像』に発表。1988年にソウル大学を卒業し、翌年に小説「由煕」で芥川賞受賞。1992年、東京で長編「石の聲」の執筆に専念していたところ病に倒れ、5月22日に急逝。享年三十七(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 葉 さん

    ふたつの言葉・国家の狭間、両親の不和の板挟みにあって「私」を見出そうとする思考の強靭さが胸に迫り、彼女にそこまでの言葉を絞り出させたものの重み、拠り所について考えずに生きてこられた自分の立場性……と読みながら色々なものに思いを致してしまうエッセイ集でした。社会運動にも打ち込みつつ、イデオロギーからはどこか一歩引いたところから自分の立つ位置を見つめることができる冷静さというか、強さというか、それが本当に凄いなあと思ったのですが、舞踊とか文学というのはそうやって別の軸を確保することにも繋がる営みなのだなあ、と

  • srshtrk さん

    李良枝の小説を何冊か読んだことがありますが、このエッセイ集で作家の、在日朝鮮人のアイデンティティの問題と韓国の伝統文化に対しての真摯な態度が覗える。それに、作家の生い立ちについてのエッセイと妹の李栄の回想の文章を対照的に読むことで、作家としてだけではなくて、人間としての李良枝の姿をより鮮明に見ることができた気がする。

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